「浜なし」の規格外品を活用 オリジナル簡単デザート「ふるふる」新発売 JA横浜2023年10月5日
JA横浜は10月3日、牛乳に混ぜるだけで簡単に作れるデザート「ふるふる」を直営する「ハマッ子」直売所12店舗で販売を開始した。
JA横浜が開発委託した「ふるふる」(デザートベース)
JA横浜のオリジナル商品「ふるふる」は、「浜なし」と「横浜メロン」の2種類のフレーバーで、いずれも原材料に横浜市内産の果実を使った地産地消の商品。SDGsの実践としてフードロス削減のため、「みつ症」が発生した梨や規格外の梨を有効活用している。メロンは借入農地でJA職員が生産したものを使用。簡単に作れるデザートで、手軽な横浜土産としてもおすすめ。
「ふるふる」には「浜なし」のピューレ(10%)を使用。「浜なし」は品種名ではなく、横浜市内で生産される梨の総称で、2015年に商標登録された。JA横浜果樹部に所属し一定の基準を守って生産する農家だけが使える名称で、特長ある神奈川県産の農畜産物を登録する「かながわブランド」にも選ばれている。
横浜市内で生産される「浜なし」
「みつ症」は、梨の生理障害のひとつで、天候不順で発症する。青果での販売には向かず、廃棄されることもあったことから、みつ症が発生した梨や規格外の梨を同JAが集荷して買い取り、JA全農かながわに委託してピューレに加工。「ふるふる」のほか、オリジナル商品のレトルトカレー「いとしのやるJA(じゃ)ん横浜カレー」や菓子メーカーとのコラボ商品に活用され、食品ロス削減にも寄与している。
JAが借入農地でメロン生産
「横浜メロン」はJA職員が生産
「ふるふる」につかわれる「横浜メロン」は品種名ではなく、JA横浜の「農業経営事業」として生産するメロンのこと。農協法改正で一般法人が農業経営を行えるようになり、同JAは2020年に神奈川県の承認を得て開始。農地を借り受け、JA組合員の農業経営と競合しないよう、作物・時期等を考慮してJA職員が栽培している。
農業経営事業は、「農業経営モデルの構築と担い手への承継」を事業方針として、高収益が見込める作物の栽培モデルをJAが実証し、将来的には新たな担い手に承継することを目指している。「ふるふる」の開発を担当する総務部総務課は「年1回開く『組合員感謝の集い』(歌謡ショー)の来場者へ、記念としてJAらしい商品を差し上げたいという思いが開発のきっかけ。梨をはじめ、市内でメロンが生産されていることも知っていただき、横浜の農業を応援していただければ」とコメント。また、事業企画室では、「浜なしは果肉が入っているので、素材の味がそのまま楽しめます。横浜メロンは飽きのこない甘さを出すのに苦労した。火を使うことなく簡単に作れますので、ぜひお子さんと一緒にお楽しみください」と話している。
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