「JAヨリアイin東京2024」 「対話する協同組合が生み出すもの」を考える2024年12月25日
JAグループ関係者ら有志が運営し、「対話を通じてJAを考える」JAヨリアイが12月14日、東京・飯田橋の日本協同組合連携機構で「JAヨリアイin東京2024」を開き、全国から16人が参加した。対面では5年ぶり6回目。
対話を通じてJAを考える参加者
今回のテーマは「『対話する協同組合が生み出すもの』を考える」。全国8都道府県の組合員やJA・関係団体役職員が参加し、グループに分かれて「SOUNDカード」を活用した対話を行った。「SOUNDカード」はオーセンティックワークス社が提唱する「SOUNDメソッド」に基づいて開発された対話ツールで、参加者の「言える化」を促すことで、誰でも短時間で深い対話が可能になると言われている。様々な問いが書かれたカードを一人ずつ選び、発話と傾聴を繰り返して共通した文脈で未来イメージを創り出し、実現に向けたアクションの合意形成を図り協働活動につなげる。
メインファシリテーターの高橋淳子氏(JA北海道中央会根釧支所)は「カードの問いに完璧に答えなくては、と思う必要はない。自分の言葉で率直な思いを話してほしい」と呼びかけた。カードの問いは一枚一枚異なり、多様な視点・視座からの意見やエピソードを「言える化」できることが特徴だ。参加者はカードの問いを通じて「JAや協同組合の対話」について考えを深めた。
「JA理事として活動する中で、厳しい状況にある組合員に言える言葉がない」という悩みや「『対話』と『説明』は違う」「JAにとって『対話とは何か』を再考する必要がある」など様々な発言があった。終盤では「協同組合内外での対話を通じて、今後どのような姿を実現していくか」をテーマに、対話で出たキーワードや言葉、イメージを紡いで三つの「ステートメント(声明文)」を生み出した。
約4時間の対話を振り返り「地域や組織を超えて同じ思いを語り合えることは強み」と感想があった。一方で「グループワークを取り入れるJAが増えているのは喜ばしいが、ファシリテーションの基礎が無いまま『グループワークをただやればよい』という風潮も現実としてある」と対話の進め方について警鐘を鳴らす参加者もいた。
閉会にあたり、高山拓郎氏(JA松本ハイランドOB)が「コミュニティとのかかわり方も人それぞれであると感じている。それを否定することなく、どのような人もいざというときに『助けて』と言えるような関係性を大切にしたい」と締めくくった。
「JAヨリアイ」は2015年、ファシリテーションスキルを活用した対話の場として始まった。これまで大阪府、長野県、岡山県、宮城県などで会合を行い、東京は2回目。活動はフェイスブックでも発信している。
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