コシヒカリ5kg5421円に 新米出回り「高値」拍車 10月の東京区部2025年11月5日
東京都区部では、10月のうるち米の小売価格(5kg当たり)は、コシヒカリが5421円(前年同月比+43.1%)、コシヒカリ以外が5248円(前年同月比+38.4%)だった。政府備蓄米の販売減少と高値での新米出回りを反映し、価格が上昇した。
東京都区部の小売物価は全国の小売物価の先行指標とされ、総務省は速報を公表している。
東京都区部での精米5kg当たり小売価格の推移
出所:農水省ホームページ(元は総務省「小売物価統計」動向編)
消費者物価指数を見ると、10月の総合指数は前年同月比は+2.8%、前月比(季節調整値)は+0.6%と物価上昇が続く。食料は前年同月比+5.9%、前月比+1.2%と食品価格は上昇が大きい。特に「米類」は、前年同月比+40%、前月比+11.6%と、新米シーズンに入って価格上昇が顕著だ。
高値による「米離れ」に懸念
スーパー店頭などでの精米価格の上昇で懸念されるのが「米離れ」だ。農水省の「スーパーでの販売数量・価格の推移」を見ると、7月29日~8月4日の週をピークに販売数量はり10月20~26日の週まで下落傾向となっており、高値による消費抑制が示唆されている。小売現場からは「新米の動きが鈍い」「価格が(精米5kg当たり)4000円を超えると動きが悪くなる」という声も聞かれる。
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