【年頭あいさつ 2025】基本法の具体化に全力 山野徹 全国農業協同組合中央会 代表理事会長2025年1月2日
新年あけましておめでとうございます。
2025年もJAcom農業協同組合新聞をよろしくお願い申し上げます。
JAcomでは、農林水産大臣をはじめJAグループ全国連、農業関連団体のトップなどによる年頭のあいさつを順次掲載します。
山野徹
全国農業協同組合中央会
代表理事会長
今、我が国農業は、歴史的な転換点を迎えております。昨年、四半世紀ぶりに「食料・農業・農村基本法」が改正されました。「食料安全保障の確保」が目的に加えられたことをはじめ、「適正な価格形成」の実現につながる記載や、「多様な農業者の位置付け」など、JAグループが現場から積み上げてきた声を、概ね反映することができました。本年は、この改正基本法に基づき、「新たな食料・農業・農村基本計画」の策定を通じ、施策の具体化と、その裏付けとなる予算の確保を、最重要事項の一つとして、徹底して取り組んでまいります。
こうしたなか、JAグループは来年度から、第30回JA全国大会決議の実践期間となります。原点である「組合員・地域」とともに、地域の課題や実情などに応じた戦略を策定・実践し、日本の「食」と「農」を支え、豊かなくらしと活力ある地域社会の実現を目指してまいります。
一方、ウクライナ情勢や急激な円安により端を発した、肥料・飼料・燃料などの資材価格の高騰・高止まりは、依然として続いており、持続可能な農業経営・農業生産をはかるには、コスト増加分を販売価格へ反映し、「適正な価格形成」を実現していかなければなりません。
そのためには、消費者の皆様に、「食」や「農」の実態を理解いただき、応援いただくことが極めて重要です。「私たちの『国』で『消』費する食べものは、できるだけ、この『国』で生『産』する」という「国消国産」の考えのもと、本年も、JAグループ各組織は一体となって、「国消国産」の意義等に関する情報発信や、国産農畜産物を手に取っていただくための取り組みを強化してまいります。
さて、本年は、国連が定めた2回目の「国際協同組合年」です。日本、また、地球規模でも自然災害が多発するとともに、社会のあり方が不安定となっていますが、国内、そして、世界の協同組合の仲間とともに、「協同組合の精神」と「協同の力」によって、より良い世界を築いてきたいと考えております。
最後に、昨年12月、全中が創立して丸70年を迎えました。この間、農業・JAグループは様々な課題に直面しながらも、組合員、地域の皆様、JAグループ役職員が力を合わせ、それを乗り越えてきました。あらためて、感謝申し上げます。
その中で全中は、代表・総合調整などの機能を遺憾なく発揮してきたという自負があります。これから100周年、さらにその先に向け、引き続き、全中が機能発揮し、農業・地域・JAグループの発展に貢献していく決意を申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】シキミ、カンキツにチュウゴクアミガサハゴロモ 県内で初めて確認 宮崎県2025年11月6日 -
【注意報】野菜類・花き類にチョウ目害虫 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2025年11月6日 -
栗ご飯・栗タマバチ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第363回2025年11月6日 -
輸出の人気切り花スイートピー生産の危機【花づくりの現場から 宇田明】第72回2025年11月6日 -
千葉県から掘りたてを直送「レトルトゆで落花生 おおまさり」販売開始 JAタウン2025年11月6日 -
東京育ち 幻の黒毛和牛「東京ビーフ」販売開始 JAタウン2025年11月6日 -
オンライン農業機械展示会「オンラインEXPO 2025 WINTER」を公開中 ヤンマー2025年11月6日 -
第6回全社技能コンクールを開催 若手社員の技術向上を目的に 井関農機2025年11月6日 -
兵庫県 尼崎市農業祭・尼崎市そ菜品評会「あまやさいグランプリ」9日に開催2025年11月6日 -
静岡・三島でクラフトビール×箱根西麓三島野菜の祭「三島麦空」開催2025年11月6日 -
森林・林業業界の持続的価値創出へ「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」実施 森未来2025年11月6日 -
ホクトのエリンギ プリプリ食感になって26年振りにリニューアル2025年11月6日 -
豆乳生産量 2025年度7-9月期 前年同期109% 日本豆乳協会2025年11月6日 -
鳥インフル 米イリノイ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年11月6日 -
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年11月6日 -
収穫体験やお米抽選会「いちはら大収穫祭2025」開催 千葉県市原市2025年11月6日 -
実習内容に基づき解説『演習と実習で学ぶ養液栽培』発売 誠文堂新光社2025年11月6日 -
横浜土産の新定番「横濱お米かりんと 黒蜜きなこ」新発売 ミツハシ2025年11月6日 -
液体せっけん量り売り 千葉「デポー園生」で開始 生活クラブ2025年11月6日 -
まるまるひがしにほん 岩手県「はちまんたいマルシェ」開催 さいたま市2025年11月6日


































