北海道農業の魅力を伝える特別授業「ホクレン・ハイスクール・キャラバン」開催2025年12月16日
ホクレン農業協同組合連合会は12月9日、WEBドラマ『ハイスクールキッチン~リラが出会ったサステナブル北海道農業×存続ギリギリの調理部~』 に主演した菅井友香さんと特別ゲストに俳優の和田正人さんを迎え、東京都の青陵高等学校で特別授業「ホクレン・ハイスクール・キャラバン」を開催した。

「ホクレン・ハイスクール・キャラバン」は、11月17日に公開されたWEBドラマ『ハイスクールキッチン~リラが出会ったサステナブル北海道農業×存続ギリギリの調理部~』に登場する高校生と同世代の生徒に向けて実施。日々の日本の食卓を彩る食材がどこから来ているのか、それを支える北海道農業の魅力やサステナブルな取り組み、生産者の努力を伝えることを目的としている。
今回は、菅井さん、和田さんと高校生が"普段食べているものはどのような場所でどのように作られるか"、そして"今、現場ではどんな課題を抱えているか"を一緒に考える特別授業を実施。これを第一回目として、ハイスクール・キャラバンは今後も継続を予定している。
ドラマ撮影を通して感じたことを発信する菅井さん
イベントではまず初めにWEBドラマ『ハイスクールキッチン~リラが出会ったサステナブル北海道農業×存続ギリギリの調理部~』が上映され、続いて主演の本間リラ役でホクレンのサステナブルパートナーでもある菅井さんが、WEBドラマのオリジナル楽曲でシンガーソングライター・竹内アンナさんの楽曲「P.S. I LOVE YOU」で登場。今回の撮影で北海道の畑や牧場など広い農業の現場を見て、一番印象的だったことを聞かれると「一番ビックリしたのは農業の技術がすごく革新的で驚きました。200頭の牛を2人で飼育されていて、こんなにも農業は変化していて、かっこいいんだと感じた」と語った。
また、撮影を経て"食べ物の見え方"は変わったかと聞かれ、「普段からすごく食べることが好きなのですが、実際に食事をいただく時に、食材を美味しく作っていただいたり、運んでいただいたり、いろいろな方が食材に携わっているということを実感して、すごくありがたいなと感じています」と心境の変化を明かした。
さらに、ドラマを通じて伝えたいことを聞かれると「今回の撮影を通して、(北海道農業について)知ることがたくさんありました。ぜひ、皆さんもご飯を美味しく、そしてどのような方が携わっているかと想像を膨らませていただいて、美味しく笑顔でお食事を楽しんでいただけたら」と話した。
特別ゲストの和田さん
この日は、特別ゲストの和田さんを交えて「北海道の農業や食べ物についてのクイズ」を実施。和田さんは北海道の思い出の食材について「俳優になる以前に、陸上選手として合宿で訪れた時に北海道の方に優しくしていただいた思い出がある」と振り返り、「搾りたての牛乳が飲みたくて、練習の時に空のペットボトルを持って、突撃で牧場に行ったら、なみなみに牛乳を入れてくれました。」と驚きのエピソードを披露した。
クイズは全部で3問出題。日本の自給率に関するクイズでは、カナダ、フランス、アメリカが100%を超えている中、日本が約38%であることを知り、菅井さんは「すこし悲しいですが、みんなが意識すれば変われるところなのかな」とコメント。和田さんは「6割以上外国からの輸入に頼っているので、何かあって輸入ができなくなると私たちが食べる物がなくなってしまう。そう考えるととても怖い」と自給率の低さに驚いていた。
特別授業の様子
また、「1990年には約8.6万戸だった北海道の生産者が2024年は何戸でしょうか」という問いに対し、菅井さんは"3万戸"、和田さんは"4万戸"を選択。正解が約3分の1の3万戸と聞いて、菅井さんは「実際に広大な土地に対して生産者が少ない人数で、たくさんの機械や技術を取り入れながら試行錯誤して農業に取り組まれていた」と撮影時に触れた北海道農業の現実について語った。
最後の問いは、「海外で災害や戦争などが起きて、食材を輸入に頼れなくなったとき、日本に起きる問題とは」。回答例の「食品の値段が一気に高くなる」「お菓子や冷凍食品の多くが店頭からなくなる」「レストランのメニューが減り、価格も爆上がる」「食品を買えないご家庭が出てくる」「スーパーでは食料を求めて大行列や暴動が起こる」「銀行強盗ならぬ食品強盗が増える」のすべてが起こりえると聞き、高校生から驚きの声が上がった。
農業が持続できなくなると、普段食べている食品の値段や量にも影響が出るからこそ、サステナブルな取り組みを続ける努力が必要という説明を受けた菅井さんは「こうなることを考えると怖いです。だからこそ、北海道が担ってくれている部分がとても大きいなと感じます。食卓で美味しいご飯が食べられることは当たり前ではないんだなと思いました」と語り、和田さんは「こうならないためにも食料自給率を上げていきましょう!」と呼びかけた。
クイズを終えて、参加した高校生は「(生産量が減ると)家で好きな物を食べられなかったり、代替品を探さなくてはいけなくなり、今まで考えもしなかった悩みが増えると感じた」と授業に参加した感想を語った。また、ドラマを見た感想を聞かれて「北海道に旅行へ行ったときは、歴史的な場所や観光地に行くことが多いが、農業という新しい北海道の側面を知ることができ、とても面白かった」と振り返った。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】果樹などにチュウゴクアミガサハゴロモ 県内で初めて確認 兵庫県2025年12月16日 -
【特殊報】トマト青かび病 県内で初めて確認 栃木県2025年12月16日 -
【プレミアムトーク・人生一路】佐久総合病院名誉院長 夏川周介氏(中)農村医療と経営は両輪(1)2025年12月16日 -
【プレミアムトーク・人生一路】佐久総合病院名誉院長 夏川周介氏(中)農村医療と経営は両輪(2)2025年12月16日 -
鳥インフルエンザ 兵庫県で国内7例目を確認2025年12月16日 -
「第3回高校生とつながる!つなげる! ジーニアス農業遺産ふーどコンテスト」受賞アイデア決定 農水省2025年12月16日 -
「NHK歳末たすけあい」へ150万円を寄付 JA全農2025年12月16日 -
米の流通に関する有識者懇話会 第3回「 研究者・情報発信者に聴く」開催 JA全農2025年12月16日 -
【浅野純次・読書の楽しみ】第116回2025年12月16日 -
北海道農業の魅力を伝える特別授業「ホクレン・ハイスクール・キャラバン」開催2025年12月16日 -
全自動野菜移植機「PVZ100」を新発売 スイートコーンとキャベツに対応 井関農機2025年12月16日 -
Eco-LAB公式サイトに新コンテンツ開設 第一弾は「バイオスティミュラントの歴史と各国の動き」 AGRI SMILE2025年12月16日 -
国内草刈り市場向けに新製品 欧州向けはモデルチェンジ 井関農機2025年12月16日 -
農機の生産性向上で新製品や実証実験 「ザルビオ」マップと連携 井関農機とJA全農2025年12月16日 -
農家経営支援システムについて学ぶ JA熊本中央会2025年12月16日 -
7才の交通安全プロジェクト 全国の小学校に横断旗を寄贈 こくみん共済coop2025年12月16日 -
北海道上川町と未来共創パートナーシップ協定を締結 東洋ライス2025年12月16日 -
米が結ぶ人のつながり特集 情報誌『のんびる』1・2月号受注開始 パルシステム2025年12月16日 -
天然植物活力液HB-101「フローラ公式ネットショップ」サイトリニューアル2025年12月16日 -
静岡県発いちご新品種「静岡16号」名前を募集中2025年12月16日


































