2025人事バナー縦
JA全農人事情報
左カラム_病害虫情報2021
新聞購読申込 230901
農協研究会
左カラム_コラム_正義派の農政論_pc
左カラム_コラム_米マーケット情報_pc
左カラム_コラム_地方の眼力_pc
左カラム_コラム_食料・農業問題 本質と裏側
左カラム_コラム_昔の農村・今の世の中_pc
左カラム_コラム_花づくり_pc
左カラム_コラム_グローバルとローカル_pc
左カラム_コラム_TPPから見える風景_pc
左カラム_コラム_ムラの角から_pc
ヘッダー:FMC221007SP
250425_ナブ普及会PC
FMCプレバソンSP

悩んだときは「原点」へ 食と農振興のうねり、ここから 西井賢悟・JCA主席研究員が講演2026年4月6日

一覧へ

日本協同組合連携機構(JCA)の西井賢悟主席研究員(受託・協同組合研究チームマネージャー)は4月1日、「協同組合の未来と現代的課題」をテーマにJA全国機関新規採用職員研修会で講演した。以下はその要旨である。

悩んだときは「原点」へ 食と農振興のうねり、ここから 西井賢悟・JCA主席研究員が講演

JAの良さを生かすには

新採用職員のみなさん、入組、入会おめでとうございます。これから大いに自分の力を発揮し、頑張ってほしいと思います。そのために一つだけ意識してほしいこと、大切にしてほしいことがあります。それは、JAは協同組合という形態の組織であるということです。

その中にはJAと同じような信用事業、共済(保険)事業、経済事業を行っている組織がたくさんありますが、それらの大半は株式会社です。

協同組合には協同組合の良さがあり、株式会社には株式会社の良さがありますが、大切なことは自分の組織の特徴、良さを生かすということです。私はJA、JAグループが協同組合の特徴を大切にすれば、これからも必ず発展し続けると思っています。今日は協同組合はどんな組織か、お話ししたいと思います。

ラジオや炊事も協同で―戦前の歩み

世界の協同組合の共通のスローガンが「一人は万人のために、万人は一人のために」です。一人では解決できないことを周囲の人と協力することで解決するという意味で、協同組合の本質です。

農協の源流は戦前から存在し、「一人は万人のために、万人は一人のために」をとてもよく実践してきました。「戦前のJA」産業組合を紹介する『家の光』(1930年7月号)の記事をみると、「組合でラジオを聴いた。若い男女は夜遊びをしなくなり、米や繭の相場がすぐわかった」とあります。当時は高価で一人ひとりではなかなか買えなかったラジオをみんなで買って設置することで農業経営が良くなっていったということです。

「共同炊事場ができて嫁さん大喜び」という絵もあります。一家総出の農作業に加え女性が夕食作りに追われていた時、産業組合は共同炊事場を作って女性を家事労働から解放しました。

協同組合はユネスコ無形文化遺産に

現代のJAも変わりません。超高齢化社会の中、お年寄りにいつまでも元気に過ごしてほしい。そこでJAは助け合い活動を行っています。お年寄りに集まってもらい、談笑したり食事したりちょっと体を動かします。

活動ばかりではなく事業を通じても、人々の暮らしを支えています。災害が起きた時、いち早く、より良い形で生活を再建できるよう、JAはみんなからお金を集め被災者を支える共済事業を行っています。

協同組合は世界中にあり、評価が高くなってきています。2016年には、協同組合が、後世につないでいくべき人類の英知と認められ、ユネスコの無形文化遺産にも登録されました。

「協同組合、いいんじゃないか」という雰囲気が世界的に出来上がっていくなかで、国連は昨2025年を国際協同組合年に制定しました。日本でも大規模なイベント、大学での寄付講座が開かれ、本も出版されました。

利用と運営との循環

日本には協同組合がたくさんあります。JAのほかJF、生協、ろうきん、信用組合など約4万組合があり、加入率は個人ベースで46.5%、世帯ベースで51.4%にのぼります。けれども、正しく理解していない人が多くいます。

協同組合と株式会社との違いを正しく理解すること、特に所有者、利用者、運営者の違いが重要です。株式会社の所有者は投資家、株主で、利用者は不特定多数の顧客、運営するのは株主代理人としての専門経営者です。協同組合、JAは、所有者も利用者も運営者も組合員です。利用者として気づいたこと、気になったことを、運営者として意見を言うことができるのが協同組合の特徴、魅力です。私は、利用と運営の循環が協同組合の生命線だと思っています。

JAには声を聴く場がたくさんあります。代表が参加する総代会、理事会だけでなく、支店運営委員会や集落座談会、訪問活動、アンケートなども行われ、ていねいに組合員一人ひとりの声を聴き、対応を図っています。たとえばJAはだのでは、組合員訪問に力を入れています。

総合事業を営む

JAの大きな特徴は総合事業を営んでいることです。営農・生活指導、購買事業、利用・加工事業、販売事業、信用事業、共済事業などです。医療、福祉、旅行なども行っています。一つの事業体でこれだけの事業を行っているのはJA以外に存在しないのではないかと思います。

どうしてJAは総合事業を営んでいるのか。理由はシンプルです。戦後の農協設立当初は、組合員の大半が零細な自作農でした。組合員は、農業経営を営む単位であると同時に家計を営む単位でもあり、農業と暮らしとを一つの財布で行っていました。そこでJAはいろんな事業をすることが認められたのです。

正組合員と准組合員

JAの特徴はもう一つあります。JAには2つのタイプの組合員がいます。農業を営んでいる正組合員と、その地域に住んでいる准組合員です。

正組合員は戦後一貫して減り続けてきました。経済成長の中で農家の数が減った結果です。准組合員は増え続け、2009年度、全国段階では正組合員より准組合員の方が多くなり、今では准組合員が6割を超えています。

農協の再定義

農業の協同組合なのに、農業をしていない組合員の方が多くなった。これは矛盾です。矛盾がないよう、JAグループは「自分たちが何者なのか」、近年再定義しています。

正組合員は農業振興の主人公、准組合員は農業振興の応援団です。今のJAは両者からなる協同組合で、もはや単なる農業協同組合ではなく、「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合」です。そこにみんなで向かっていこうと言っているのです。

「農業振興の応援団」づくりの取り組みを紹介する日本協同組合連携機構(JCA)の西井賢悟主席研究員「農業振興の応援団」づくりの取り組みを紹介する日本協同組合連携機構(JCA)の西井賢悟主席研究員

正組合員が農業振興の主人公たりうるように、JAは、営農指導、購買事業、販売事業に力を入れると同時に、准組合員が農業振興の応援団として力を発揮してもらえるよう、応援団づくりも取り組んでいます。埼玉県のあるJAいるま野では、准組合員を対象に農業のことを知ってもらうために農業体験のドライブツアー、子どもたち向けにはバケツ稲、子ども食堂農業体験学習をしています。農作業をパートでやってみませんかと募集もしています。

一人では解決できないことを周囲の人と協力することで解決する。それが協同組合の本質だと言いました。これまでのJAは誰と誰の協力によって困りごとを解決してきたのか。これまではその中心は正組合員、農業者でした。これからは、農業をしている人だけでなく、農業をしている人・していない人、それぞれの地域でみんなで協力しあって食と農をもっと良いものにしていこう。そのうねりを作り出していこうと、JAは今めざしているわけです。

うねりを起こす

新規採用職員のみなさん、これからみなさんが働いていく中で、自分はいったい何のために働いているのか、そんなことを思う時、感じる時があるかもしれません。

その時はぜひ思い出して下さい。JA、JAグループは何のために存在しているのか。各地域、ひいては日本全体に食と農を振興していこう、大切にしていこう。その想いとか行動を起こすための大きなうねりを作るために、JAグループは存在しているのだと思います。

みなさまのこれからのJAグループ職員としての歩みが幸多きものであることを心より祈念します。

重要な記事

ヤンマーSP

最新の記事

クミアイ化学右カラムSP

みどり戦略

Z-GIS 右正方形2 SP 230630

注目のテーマ

注目のテーマ

JA共済連:SP

JA人事

JAバンク:SP

注目のタグ

topへ戻る