JAの活動:ヒント&ピント ~JAの広報誌から~
生産者と繋がり深める2017年4月10日
◆統一企画 新潟でも【JA佐渡「JA佐渡」(3月号)】
前回(3月20日号)で、岐阜県のJAの統一広報企画の取り組みを紹介した。統一テーマによる企画で、ほぼ同じ内容の記事を各広報紙で掲載するものだが、新潟県のJAの統一企画は、テーマと手法を決め、内容は独自に編集する方法。ここで紹介する「JA佐渡」でみると、生産者とJA職員の繋がりを目的とする「Do you 農 JA?」が統一テーマ。おけさ柿生産者とJAの指導員を座談会方式で登場させるところまで共通で、品目や人物の選択、人数は各JA広報担当者の判断による。
「JA佐渡」はおけさ柿と肉用牛、酪農農家を取り上げ、それぞれJAの園芸指導員、畜産指導員と対話している。生産者にとって、相手は滅多に会わない役員とは違い、気心が知れ、仕事を通じて話題も共通するところが多い。一段落した後の総括を聞きたい。
◆改革は継続して【JA秋田しんせい「Wind's」(3月号)】
JA改革が、現場の組合員農家になかなか浸透していないことは、多くのJA役職員が認めるところである。いま改革で何が問題になっているかを、できるだけ多くの組合員に知らせるには広報紙を置いて他にない。しかし、問題が重くて担当者が敬遠するのか、JA改革を正面から捉えた特集は余り見られない。JA秋田しんせいのWind'sは、「改正農協法をおさらいしよう」のタイトルで、改正のポイントや理事の構成、そのスケジュールを分かりやすく説明している。
特に准組合員の利用規制と今後5年間の利用状況の調査のこと、農協法改正の際の参院農林水産委員会での附帯決議の要点などを改めて掲載している。JA改革は、JAグループが本腰を挙げて取り組むべきことであり、報道の継続が求められる。
◆テーマ絞って【JAさがみの「さがみの」(4月号)】
特集はタイミングが大事ということでは、神奈川県JAさがみの「ジャンボタニシはみんなで撃退」の企画がよい。1980年代に食用として南米から入ったタニシだが、食用に向かず放置されたため関東・東海から西日本にかけて繁殖した。特に田植後の幼苗の食害が大きく、防除が欠かせない。必要な薬剤、広範囲に一斉に防除しないと効果がないことなど、4ページにわたり丁寧に説明してある。テーマを絞っており実
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