JAの活動:新世紀JA研究会 課題別セミナー
【意見交換】本筋はJA出資法人 JA自らもリスクを2017年10月20日
(意見交換の発言者はJA東とくしま・荒井義之組合長、農水省経営局・山北幸泰審議官、JAしまね・萬代宣雄前組合長、新世紀JA研究会・福間莞爾常任幹事。いずれも敬称略)
(写真)意見交換する参加者
【荒井】小さい県ではありますが、当組合は県下で2番目の米の主産地です。私のところでも耕作放棄地が増えて、JAが農業経営をやれという意見が多く出ましたが、これをJAが引き受けたら大変なことになると思い、その道はとらず、JA出資の生産法人という形で進めています。今はじめているのは150haの米の生産法人で、ここにJAが50%の出資を行い、職員を法人に出向させて運営を手伝っています。これから、4つぐらいのモデル法人をつくって、米のほかに野菜なども手掛けていきたいと思っています。
【山北】与えられたテーマがJAによる農業経営でしたので、そのことについて述べましたが、言われるようにJA出資の生産法人の姿が本線だと思います。それでも担い手がいないというようなところは、JAが直接経営を行うことになるでしょう。
【萬代】確かに農村の実態は深刻で、JAが農業を行わないと難しいことになっている面があります。JAがリスクをとって自ら農業経営を行い、それを農家に指導するという姿勢は大事なことだと思いますが、農家の理解や同意を得ていくことが重要です。とくに外からの参入には相当の抵抗感があるのが現状です。今後、試行錯誤しながら前向きに取り組むべき課題と思っています。
【司会】行政でも、島根県のJA雲南や長野県でも国営農地開発が行われた経緯もあるが、その点についてどのように考えるか。
【山北】やや反省的に述べれば、国がやることは、まず立派な農地をつくることでした。しかし、いくら立派な農地をつくっても、それを利用する人がいなければ何にもなりません。そこで最近は、つくる人の目線から、この作物をつくりこのように経営するから、それに合った農地整備を行うというように考え方を変えてきています。また、先ほどの意見もありますが、地域に担い手がいない場合には、外からの参入についても積極的に考えていくべきと思います。
【福間】農業振興について、JAはどこまでやれば国として認めるのですか。新世紀JA研究会では、全国1000農場構想の推進をうたっていますが、このような取り組みをどう考えますか。
 【山北】一般論としては、国は特別法として農協法をつくり、その中で農業振興を謳っています。農家、農業者が経営を確立し職業として続けられるようにすることが重要だと思います。そしてそれは、最終的には組合員が評価することでしょう。
1000農場の提案は聞いています。今後そうした取り組みも重要だと思います。
【荒井】これは要請ですが、現在、津波に備えて直売所を高台につくる構想が進んでいますが、その際には食料備蓄など防災の機能を備えた複合施設になるよう行政でも支援をしてもらいたい。
※このページは新世紀JA研究会の責任で編集しています。
新世紀JA研究会のこれまでの活動をテーマごとにまとめています。ぜひご覧下さい。
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