JAの活動:ヒント&ピント ~JAの広報誌から~
斬新な切り口で勝負【ヒント&ピント~JAの広報誌から】2021年6月12日
数あるJA広報誌のなかから、いくつかの目を引いた企画、あるいは紙面構成をひろってみた。一つは神奈川県JA横浜の特集「農福連携」、それに兵庫県JA兵庫六甲の「旬農家」、愛媛県JAおちいまばりの表紙の写真である。特段、新しい企画ではないが、取り上げ方に味がある。
「農福連携」の事例詳細に
JA横浜「Agri横浜」(神奈川県)
からだに障がいのある人が農業に従事することを通じて社会参加し、自信や生きがいが持てるようにする取り組みである。
「Agri横浜」は、管内でこの事例を二つ挙げ、ルポ風にまとめている。一つは社会福祉法人のスタッフとして障がい者への栽培指導をしていた人が始めたもので、もう一つはNPO法人の運営による。
農福連携は、新しい農業観を持つ経営者の多い都市農業で生まれやすく、また既成の組織ではなかなか取り組みにくい面がある。その点で「Agri横浜」のテーマ設定と、内容がよくまとまっている。
農家推薦のレシピも
JA兵庫六甲「Wave Rokko」(兵庫県)
人物紹介の連載「おじゃまします!!旬農家」は、料理のページかと間違いそうだ。ミニトマト栽培農家の紹介と併せ、その農家が推薦する料理のレシピを「旬農家さんから教えてもらった旬レシピ」として、トマトサラダの作り方を紹介。人物と経営、旬の野菜PR、消費拡大につながる料理方法と、一石三鳥の企画だ。
農家が推薦した料理は広報担当部署で試作しており、味や作り方は「Wave Rokko」の保証書つき。スタートしたのは2020年度からだが、このスタイルは5年以上続いており、次に何が出るか、リピーターの楽しみの一つになっている。
お年寄りも表紙に
JAおちいまばり「JAおちいまばり」(愛媛県)
「絵(写真)になる」写真は子どもとお年寄りと言われる。広報誌の表紙を飾る写真もそうだが、少子化の結果、最近は子どもの写真が多く、お年寄りが登場するケースは、家族写真以外にはあまり見られなくなった。そのなかで「JAおちいまばり」はお年寄りの女性を登場させている。
バックナンバーを見ても例がなく、定番ではなさそうだが、連載ものの「注目の人」でも82歳の牡丹農家を紹介している。お年寄りは孫世代の引き立て役ではない。元気なお年寄りもJA事業や地域にとって大事な存在である。積極的に採用を。
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