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JAの活動:今さら聞けない営農情報

土壌改良材(2)【今さら聞けない営農情報】第221回2023年10月21日

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みどりの食料システム法が施行され、国内資源を活用した持続型農業への転換が求められ、特に有機質資材の活用に期待が高まっています。

いうまでもなく、作物が育つためには、光、温度、水、空気の他、土壌から栄養素を吸収する必要があります。この栄養を供給する土壌の良し悪しが、農作物の品質や収量を左右しますので、作物の生育に適した土づくりが必要になります。そのためには、土壌診断を実施して土壌の状態を正確に把握した上で、栄養素の過不足を調整したり、土壌の物理性や化学性、生物性の改善作業を行う必要があります。

その土づくりで大きな力を発揮するのが土壌改良資材ですが、地力増進法では「植物の栽培に資するために土壌の性質に変化をもたらすことを目的として土地に施用されるもの」と定義されており、土壌の状態に応じて適切な資材を選ぶなければなりません。

土壌改良資材の使用目的は、土壌の団粒構造構築や通気性・透水性・保水性といった土壌の物理性の改善やVA菌根菌など土壌の生物性の改善、あるいは土壌pHの矯正やリン固定抑制など土壌の化学性改善です。最後の土壌の化学性の改善には、主として土づくり肥料が使用されています。

以降、具体的な土壌改良資材について、その特性や使用方法をご紹介していきたいと思いますが、まずは化学性の改善に使用される土づくり肥料から紹介していきます。

まず最初は、石灰窒素です。石灰窒素は、炭酸カルシウムを主成分とする石灰石を焼いて作る生石灰(酸化カルシウム)に無煙炭やコークス、空気中の窒素を原料にして添加して製造されたカルシウムシアナミドを40~55%含んでいます。肥料としての保証成分は、窒素分19%以上、アルカリ分50%以上になります。

石灰窒素の主成分であるカルシウムシアナミドは、土壌中で土壌との接触反応や微生物の働きでアンモニアとなり、畑作の場合は硝酸態窒素に変化して作物に吸収されます。

このように、土壌中で変化した後に窒素分となることに加え、土壌によく吸着される性質を持つことから、作物にゆっくりと吸収される性質があります。このため、濃度障害が少なく、酸性土壌を是正することができますので、石灰窒素を施用することで、酸性土壌で発生が多いアブラナ科根こぶ病の発病を軽減することができ、農薬登録も取得しています。

また、石灰窒素の石灰分は作物によく吸収されたり、稲わらなどCN比の高い有機物の腐熟化を促進するという特性も持っています。

使用方法はいくつかあり、肥料として使用する場合は植付の5~7日前に施肥基準に合わせて適量を施用しよく混和します。稲わらの腐熟促進に使用する場合は、稲わら500~600kgに対して石灰窒素を20kg/10aの割合で施用します。また、刈取後秋のうちに40kg/10aを散布するとノビエの休眠を覚醒させることができ、冬の間に発芽させて寒さで枯らすことができます。その他、土壌消毒やジャンボタニシの防除にも利用できるなど様々な用途で使用できる優れた資材ですので、それぞれの用途ごとの用法用量をよく守って正しく使用して下さい。

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本コラムに関連して、ご質問や取り上げてほしいテーマなどがございましたら、コラム・シリーズ名を添えてお問い合わせフォーム(https://www.jacom.or.jp/contact/)よりご連絡ください。

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