JAの活動:今さら聞けない営農情報
農薬の正しい使い方(48)【今さら聞けない営農情報】第314回2025年9月6日
「いまさら」では農薬を正しく、安全に、しかも高い効果を得るため、農薬の正しい使い方の基礎知識をご紹介しています。農薬の防除効果は、有効成分をいずれかの方法で作物に付着または吸着させることができてはじめて発揮されますので、高い効果を発揮させるには、有効成分をいかに効率よく作物に付着させるかが鍵となります。前回までに、各種剤型の特徴と散布方法について、特に農薬の製剤に焦点をおいて農薬の正しい使い方のヒントをご紹介してきました。しかし、農薬をより効率よく正しく使用するためには、製剤の選択の他に散布対象となる作物やその生育ステージ、あるいは病害虫雑草の生態に合わせた使い方も重要になります。前回、あたりまえのことですが、使用する農薬を選択する場合には散布する作物に必ず登録のあるものを選ぶ必要があることをご紹介しました。どんなに効果があっても作物登録の無い農薬を使用すると農薬取締法違反となって罰則がつきますので、必ず作物登録があるかどうかを確認するようにして下さい。今回から具体的な農薬選びの流れをご紹介していきますが、ごく当たり前のこともご紹介していきますので、ご存知の方にはかなりまどろっこしい内容になりますことを予めご容赦下さい。
使用する農薬を選ぶのに最初に行うことは、当たり前ですが、防除したい病害虫雑草を決めることです。農薬による防除の目的は農作物に被害を及ぼす病害虫雑草を退治することなので、実際に被害が出ていたり、毎年発生してしまうものや発生予察情報などで注意報や警報が出されているものなどを参考にして、防除したい病害虫雑草を決定します。次に実施することは、「防除対象作物に農薬登録があって、防除対象病害虫雑草に効果のある農薬」を探すことです。
探し方は、農薬検索サイトや指導機関の防除指針、防除関連参考書、あれば地域の防除暦などを参考に選びます。もし、防除したい病害虫が複数あるような場合は、可能な限り1つの製剤で複数の病害虫に効果を示す農薬と効率の良い防除ができます。地域で作成している防除暦には、その地域で同時発生する病害虫防除も考慮して農薬が選択されていますので、効率的な選択が可能です。
もし防除暦が無い場合は、指導機関の防除指針等を参考にして農薬を選択したり、農薬検索サイトで作物と対象病害虫雑草の組み合わせで検索して使用する農薬の候補を選ぶと良いでしょう。
(つづく)
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