高知で「未来型農業」始動 水耕栽培野菜を販売開始 アドインテ2025年10月27日
株式会社アドインテ(京都市)は、高知県本山町の拠点で、水耕栽培による葉物野菜を販売開始。同事業は、IoT技術を活用した栽培管理を検証しており、将来的にはAIを用いた需給予測や全体効率化の導入を視野に入れている。

アドインテは2014年に高知県本山町に拠点を設立。2025年5月にビニールハウスが完成し7月の稼働開始を経て、現在はレタス、ほうれん草、パクチーなど約6〜7種類の葉物野菜を、地元高知県内の直販所とスーパーで販売している。
同事業は生産だけでなく、同社が培ってきたリテールメディアの知見(データ分析、流通・小売の視点)を将来的に農業事業に融合させ、需給予測や全体効率化を実現するための重要な挑戦の第一歩となる。

アドインテ高知支社では、ビニールハウスを活用し、薄膜型水耕法による水耕栽培を基本に、種まきから収穫まで約30日前後で可能な葉物野菜などを中心に栽培。露地栽培の約1.5倍のスピードで、年間を通じた安定生産を目指す。また、栽培ベッドの高さを最適化し、かがむ作業をほぼ無くすことで、従業員の身体的負担を大幅に軽減。さらに、収益性が高く、水耕栽培に適した品種を選定するためのテストとして、あえて多品目栽培を行い、事業モデルの安定化を図っている。
今後は、AIを用いた生育状況の分析や収穫予測などの導入も視野に入れ、テクノロジーと現場の知見を融合させた効率的な栽培モデルを目指す。
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