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JAの活動:今さら聞けない営農情報

農薬の正しい使い方(55)防除の要は第一次伝染時【今さら聞けない営農情報】第321回2025年10月25日

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 「いまさら」では農薬を正しく、安全に、しかも高い効果を得るため、農薬の正しい使い方の基礎知識をご紹介しています。農薬の防除効果は、有効成分をいずれかの方法で作物に付着または吸着させることができてはじめて発揮されますので、高い効果を発揮させるには、有効成分をいかに効率よく作物に付着させるかが鍵となります。しかし、農薬をより効率よく正しく使用するためには、製剤の選択の他に散布対象となる作物やその生育ステージ、あるいは病害虫雑草の生態に合わせた使い方も重要になります。このため、現在、病害の生態に合わせた防除の考え方をご紹介しており、前回は作物の病原菌の9割を占める糸状菌(かび)が引き起こす病害を一番効率よく防除できるのは感染サイクルの最初の第一次伝染の時であるとご紹介しました。今回はその理由をご紹介します。

 多くの糸状菌の第一次伝染は、病原菌の生育に適した時期を迎えた時、前年の被害残渣(病斑がついた葉や枝など)や菌核などの耐久体から胞子をつくり、それを飛ばして作物に付着させることで起こります。ただ、胞子が作物に付着したら100%感染を起こすわけではなく、感染に適した環境が整わないと感染できません。感染に成功する率は、糸状菌の種類や作物の状態、環境要因といった多くの複雑な要素に左右されるため一概にいえませんが、かなり低い率になるようです。

 そうすると、第一次伝染の時につくられる胞子の量はまだ少ないので、その上に低い感染率が加われば、第一次感染の成功率はかなり低いものになります。この感染率が低い時にさらに農薬等で感染率を減らすことができれば感染を限りなくゼロに近いものにできるというのが、第一次伝染時が一番効率よく防除できるという理由です。

 一方で第一次伝染が成功した後は、病斑上におびただしい数の胞子がつくられバラまかれるようになります。そうなると、いくら感染率が低いとはいえども、感染に成功する率が第一次伝染時よりも格段に多くなるため、ほ場のあちこちで発病が認められるようになります。そうなってくると、かなり防除効率が下がってきて、農薬散布しても抑えきれない現象が起こってしまいます。

 こうならないように、定期的に防除を実施して病原菌の密度を増やさないようにすることが重要ですし、また、風通しを良くするなどほ場の環境を感染に不向きな状態に保ったり、第一次伝染源となる前年の被害残渣を可能な限りほ場から取り除くなど、第一次に発生する胞子の数を減らす対策も重要なのです。

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