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JAの活動:今さら聞けない営農情報

農薬の正しい使い方(61)変温動物の防除法と上手な農薬の使い方【今さら聞けない営農情報】第327回2025年12月6日

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 「いまさら」では農薬を正しく、安全に、しかも高い効果を得るための農薬の正しい使い方の基礎知識をご紹介しています。農薬の防除効果は、有効成分をいずれかの方法で作物に付着または吸着させることができてはじめて発揮されますので、高い効果を発揮させるには、有効成分をいかに効率よく作物に付着させるかが鍵となります。しかし、農薬をより効率よく正しく使用するためには、製剤の選択の他に散布対象となる作物やその生育ステージ、あるいは病害虫雑草の生態に合わせた使い方も重要になります。現在害虫の生態に合わせた防除の考え方を紹介しており、今回は、害虫(昆虫)が変温動物であることを利用した防除法と上手な農薬の使い方をご紹介します。

 以前ご紹介したように、害虫は変温動物であるがゆえ、その発育は温度に大きく左右されます。そして、害虫ごとに生育適温があり、その範囲内で低温では生育が遅く、高温では早くなります。反対に、適温を外れるような温度になると害虫は生育を停止して死亡したり、冬眠したりします。

 耕種的防除法ではこの生態を利用して、害虫の生育適温が続く期間を外して、害虫が生育しにくい期間に作物の作付を行う方法があります。ただ、残念なことにそういった期間は、生育が不十分になったり、生育できなくなる作物も多いので、この方法を選べる作物種は多くありません。また、施設栽培の場合にも、施設内は作物にも害虫にも快適な環境が整っているわけですから、作期をずらす方法は使えません。

 一般的に、害虫が変温動物であるという生態を防除に役立てるには、越冬する害虫であれば、越冬成虫が現れて産卵・孵化する時期を狙って農薬散布することが最も効率的です。越冬害虫が登場するころはまだ気温が低い時期が多く、害虫の密度も少ないので、この時期を逃さず防除できれば、農薬の効きもよく、効率よく防除できます。その他の害虫や海外からの飛来害虫については、初発生前に予防的防除を徹底しておき、いつ飛来しても発生密度が小さいうちに駆除できるように備えておくことが重要です。

 また、越冬虫はじっとして活力が衰えていますので、越冬虫に効果のある農薬を樹皮の皮など越冬場所目がけて散布すると効率的に防除でき、翌年の害虫発生密度を減らすことができます。この方法は、カイガラムシ防除などでよく使用されています。

 このように、害虫の生態を逆手に取ることで、発生量を抑えたり、農薬が効きやすいタイミングで防除ができるようになります。

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