JAの活動:JAトップアンケート 今、農業協同組合がめさずこと
【JAトップアンケート】JAいわて花巻 高橋専太郎代表理事組合長 「支店を核に地域活動」2015年12月28日
今回は、JAいわて花巻の高橋専太郎代表理事組合長のご意見を掲載する。
JAいわて花巻
高橋専太郎代表理事組合長
回答日:2015.10.1
【問1】あなたの農協では、農業・地域に対し、どんな役割を果たそうと考えておられますか。今後もっとも重要な役割だとお考えの内容をお書きください。
農村の過疎化が進む中、農村が持つ助け合いや相互扶助はこの様な状況にあっては、その機能を失ってしまう恐れがある。
瑞穂の国日本は、2000年以上の歴史の中で営々と米を栽培し集落を形成し、どんなに苦しい時代であっても人々が助け合い、集落を守り、伝統文化を維持してきており、それが日本を支えてきたし、今後もそのことは変わらないと思う。
今、地方創生が国策として打ち出されているが、地域農業をいかに発展させ、その効果を地方経済に生かすかが、そのことに?がるものと思っている。
今日の経済優先や競争主義社会の中にあって、環境、食料、命、日本古来の伝統文化やふるさとの良さやその価値観が見直されている。しかし、農村や地域社会にあっては、そのよき文化伝統が脈々と生きている。農村が発展しないと食料が都会に流れないし、環境問題や国土保全対策が改善できない。
その中で、農協が今まで果たしてきた役割をもう一度見直し、農協ができた原点を役職員が再認識し、人々が支えあう力をどう事業活動に展開していくか、農協改革の基本において実行していかなければならない。
今後は、介護福祉事業はもちろんのこと、地域医療問題や子育てにも、取り組まなければ農村地域は維持されないのである。
【問2】問1の役割を果たすうえで、今、農業・地域での最大の課題は何ですか。
高齢化によって農業を引き継ぐものが不足しており、それをカバーする受け皿を作る。それが集落営農であり法人化を進めることである。
そして、新しい集落システム(脱退農業者や高齢者をどう活かすか)を作ることが必要となる。
集落の維持と、農地の利用権設定による農業を離れた組合員の農家組合運営参画と連帯意識の高揚が必要である。
その中で、環境問題や伝統文化・食と農・介護支援等の「くらし活動」事業展開が地域から信頼されるJAづくりと考える。
【問3】問2の課題を解決するため、もっとも力を入れようと考えておられることは何ですか。
組織活動・教育文化活動の強化が組合員や地域の人々の心を結びつける重要な活動であり協同組合活動理念の浸透が大事なことである。さらに、支店を核とした地域活動や行動計画でコミュニティーの手助けをする。
【問4】問3に関連して、第27回JA全国大会議案では「9つの重点実施分野」を掲げています。このうち課題を解決し、貴JAがめざす姿を実現するために、もっとも重要と考えておられる事項を3つあげてください。また、その分野において、どんな取り組みを考えておられるのか、具体的内容をお書きください。
a=担い手経営体における個別対応
(具体的取組内容)
経営指導に情報交換、特に女性認定農業者制度の拡大
c=付加価値の増大と新たな需要開拓への挑戦
(具体的取組内容)
地域資源を地元企業と協力し開発する
g=JA事業を通じた生活インフラ機能の発揮、JAくらしの活動を通じた地域コニュニティの活性化
(具体的取組内容)
地域の宝さがし、地産地消を地元企業と提携する
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