JAの活動:第5回 営農・経済フォーラム 営農・経済事業の収益力向上へ
【第5回 営農・経済フォーラム・3】<実践報告>JA北つくば営農経済部 古橋裕明部長「専門業務従事者を核に法人化・大型化に対応」2019年9月11日
第5回 営農・経済フォーラム 「営農・経済事業の収益力向上へ」東日本地区・実践事例報告より。
当JA管内においても少子高齢化、担い手不足、耕作放棄地問題などが課題となっている。法人化や大型化への対応には規模を縮小したい人と拡大したい人をマッチングするなどでさまざまな専門知識が必要となる。また、耕作放棄地問題や兼業農家の農業離れの一方で、数は少ないが帰農者や新規就農者もいる。JAにはこうしたさまざまな課題に対応できる職員が不可欠となっている。
このため、職員のスキルアップへの取り組みとして、平成28年に「専門業務従事者」を新設した。現在、10名の専門業務従事者がおり、生産部会と市場などへの対応を「営農指導・販売」のプロが8名、買取米の販売は「米」のプロが1名、記帳代行を担当する「経営指導」にプロ1名がいる。専門業務従事者については、人事ローテーションから除外している。これにより、知識、ノウハウ、人脈などを高めることで、買取販売などの複雑な業務にしっかりと対応している。
専門業務従事者は、JA職員を対象に開催する講習会の講師や、担当品目を超えた販売促進活動なども行っている。なお、農業経験がない職員が多数おり、職員にはJAが26年に子会社化したアグリファーム(株)で体験農業をさせている。
また、支店の営農指導部門を、東部・西部・下館の3地区の営農経済センターに拠点化することで情報の共有と平準化、職員のスキルアップを図り、販売力強化を図っている。また、買取米には20年から取り組み、30年産は集荷全体の91%になった。JA独自に商社や米穀卸などへの販売も実施。販売リスクに備え、営農経済事業積立金(10億円)を造成。中食・外食向けに開発された水稲新品種も作付けている。 さらに契約・買取販売の拡大や、農産物ブランド化などに取り組んでいる。冬期のハウスレタスの作付けなど新規作物の普及拡大、トマトやキュウリの選果場や直売所の整備、スマート農業や生産資材コスト低減、税務申告記帳代行なども実施。さらにアグリファーム㈱で耕作放棄地解消など地域の保全に向け取り組みを進める。
(写真)古橋部長
重要な記事
最新の記事
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】「政見放送の中に溢れる排外主義の空恐ろしさ」2025年7月18日
-
【特殊報】クビアカツヤカミキリ 県内で初めて確認 滋賀県2025年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2025年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年7月18日
-
『令和の米騒動』とその狙い 一般財団法人食料安全保障推進財団専務理事 久保田治己氏2025年7月18日
-
主食用10万ha増 過去5年で最大に 飼料用米は半減 水田作付意向6月末2025年7月18日
-
全農 備蓄米の出荷済数量84% 7月17日現在2025年7月18日
-
令和6年度JA共済優績LA 総合優績・特別・通算の表彰対象者 JA共済連2025年7月18日
-
「農山漁村」インパクト創出ソリューション選定 マッチング希望の自治体を募集 農水省2025年7月18日
-
(444)農業機械の「スマホ化」が引き起こす懸念【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月18日
-
【サステナ防除のすすめ2025】水稲害虫の防ぎ方「育苗箱処理と兼ねて」2025年7月18日
-
最新農機と実演を一堂に 農機展「パワフルアグリフェア」開催 JAグループ栃木2025年7月18日
-
倉敷アイビースクエアとコラボ ビアガーデンで県産夏野菜と桃太郎トマトのフェア JA全農おかやま2025年7月18日
-
「田んぼのがっこう」2025年度おむすびレンジャー茨城町会場を開催 いばらきコープとJA全農いばらき2025年7月18日
-
全国和牛能力共進会で内閣総理大臣賞を目指す 大分県推進協議会が総会 JA全農おおいた2025年7月18日
-
新潟市内の小学校と保育園でスイカの食育出前授業 JA新潟かがやきなど2025年7月18日
-
令和7年度「愛情福島」夏秋青果物販売対策会議を開催 JA全農福島2025年7月18日
-
「国産ももフェア」全農直営飲食店舗で18日から開催 JA全農2025年7月18日
-
果樹営農指導担当者情報交換会を開催 三重県園芸振興協会2025年7月18日
-
伊賀牛14頭が出品、最高値138万円で取引 第125回伊賀産肉牛共励会2025年7月18日