JAの活動:【2024年新年特集】どうする食料・農業・農村・JA 踏み出せ!持続可能な経済・社会へ
【提言2024】「拡大路線」脱却の時 宮城大学教授 三石誠司氏2024年1月10日
2023年、世界は地球沸騰化の時代に突入、地上ではロシアのウクライナ侵攻が続き、さらに中東情勢も深刻化、混迷と対立が深まるなかで2024年を迎えた。本紙新年号は「踏み出せ! 持続可能な社会へ」をテーマに、世界情勢と日本の未来を見越して、農政をはじめとした政治、政策、そして農業協同組合への提言を幅広く識者に発信してもらう。
宮城大学教授 三石誠司氏
政治・経済・社会・技術、あらゆる面で今年も多くの「迷い」が頻発しそうです。人が「迷う」理由はいくつもありますが、根本的な理由のひとつは自らの立ち位置を見失うからではないでしょうか。立ち位置を見失うとは、原点がわからなくなることに他なりません。その結果、目の前の出来事に翻弄(ほんろう)されるわけです。
例えて言うならば、広大な宇宙に投げ出され、あらゆる方向に無限の空間が広がる中で、どちらに行けばよいかを悩んでいる状態かもしれません。この場合、むやみに動いても貴重な酸素や食料・燃料を浪費するだけです。まずは正確な位置確認が必要です。
これを食料と農業に置き換えるには、一番小さな三角形から考えることです。裏庭で生産した野菜をキッチンで調理し家族で食べる、これが生産・加工・消費を頂点とした最小の三角形、いわばフードシステムの原点です。北欧産のサーモンを東ヨーロッパで加工し、西ヨーロッパの消費者に供給するのは大きな三角形です。世界には大中小無数のフードシステムが重層的に存在しています。
また、三角形には頂点だけでなく各辺にも多くの人や組織が関係しています。利益だけを求める組織もあれば、協同組合のように相互扶助的な理念から作られた組織もあります。農業協同組合はその中の重要なひとつです。どこまで拡大しているかわからないような仕事は、本当に持続可能かどうかを一度見直すタイミングかもしれません。
協同組合組織の源流を作り上げた一人であるライファーゼンは、「貧困」と「依存」は関係があり、「貧困」の克服には、まず「依存」から脱却すべきだと考え、「自助、自律、自己責任」を基本的な考え方としました。
国や自治体に頼る部分が一定程度はあるにしても、基本は自らの組織の原点を理解し、そこからあらためて食と農、そして組織を考えてみてはいかがでしょうか。
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