GI登録「鳥取砂丘らっきょう」と「ふくべ砂丘らっきょう」2016年3月10日
農林水産省は3月10日、「鳥取砂丘らっきょう」と「ふくべ砂丘らっきょう」を新たに地理的表示(GI)登録したと発表した。
登録生産者団体はJA鳥取いなば。鳥取市福部町内の鳥取砂丘に隣接した砂丘畑で栽培したらっきょうを「鳥取砂丘らっきょう」「ふくべ砂丘らっきょう」の名称で登録した。
身が締まっているうえ、各鱗片の厚みもほぼ同一。食感の「シャキシャキ感」がよく外観が白い。
鳥取砂丘に隣接した砂丘畑は、70メートルもの砂の層で地力が低く、空っ風が吹くため無駄な水分や栄養素がなくらっきょうの栽培に適していた。
地理的表示(GI)保護制度は地域で長年育まれた特別な生産方法で高い品質、評価を獲得している農林水産物・食品の名称を品質基準とともに国に登録し保護する制度。GIマークが付される。
今回で11件めの登録。これまでに▽あおもりカシス(東青森地域)、▽但馬牛(兵庫県内)、▽神戸ビーフ(兵庫県内)、▽夕張メロン(北海道夕張市)、▽八女伝統本玉露(福岡県内)、▽江戸崎かぼちゃ(茨城県稲敷市・牛久市桂町)、▽鹿児島の壺造り黒酢(鹿児島県霧島市福山町・隼人町)、▽くまもと県産い草(熊本県八代市、八代郡氷川町、宇城市、球磨郡あさぎり町)、▽熊本県産い草畳表(同)、▽伊予生糸(愛媛県西予市)。
このうちJAが登録生産者団体となっているのはJA夕張市(夕張メロン)、JA稲敷(江戸崎かぼちゃ)、JAやつしろ、JA熊本うき、JAくま(いずれも、くまもと県産い草と畳表)。
(写真)佐藤英道農林水産大臣政務(中央)から地理的表示(GI)の登録証がJA鳥取いなばの谷口勝信代表理事常務(右から2人め)に授与された。3月10日夕、政務官室で
(関連記事)
・地理的表示(GI)登録に熊本と愛媛の3産品 農水省 (16.02.03)
・地理的表示を積極活用 所得増大と産地強化へ JAグループ (15.06.08)
・地理的表示に基づくGIマークを公表 農水省 (15.04.14)
重要な記事
最新の記事
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(1)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(2)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(3)2025年9月18日
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(3)病気や環境幅広く クリニック西日本分室 小川哲郎さん2025年9月18日
-
【全中・経営ビジョンセミナー】伝統産業「熊野筆」と広島県信用組合に学ぶ 協同組織と地域金融機関の連携2025年9月18日
-
【石破首相退陣に思う】米増産は評価 国のテコ入れで農業守れ 参政党代表 神谷宗幣参議院議員2025年9月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】協同組合は生産者と消費者と国民全体を守る~農協人は原点に立ち返って踏ん張ろう2025年9月18日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農みやぎが追加払い オファーに応え集荷するため2025年9月18日
-
アケビの皮・間引き野菜・オカヒジキ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第356回2025年9月18日
-
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」三重県で開催 JA全農2025年9月18日
-
秋の交通安全キャンペーンを開始 FANTASTICS 八木勇征さん主演の新CM放映 特設サイトも公開 JA共済連2025年9月18日
-
西郷倉庫で25年産米入庫始まる JA鶴岡2025年9月18日
-
「いざ土づくり!美味しい富山を届けよう!」秋の土づくり運動を推進 富山県JAグループ2025年9月18日
-
日本初・民間主導の再突入衛星「あおば」打ち上げ事業を支援 JA三井リース2025年9月18日
-
ドトールコーヒー監修アイスバー「ドトール キャラメルカフェラテ」新発売 協同乳業2025年9月18日
-
「らくのうプチマルシェ」28日に新宿で開催 全酪連2025年9月18日
-
埼玉県「スマート農業技術実演・展示会」参加者を募集2025年9月18日
-
「AGRI WEEK in F VILLAGE 2025」に協賛 食と農業を学ぶ秋の祭典 クボタ2025年9月18日
-
農家向け生成AI活用支援サービス「農業AI顧問」提供開始 農情人2025年9月18日
-
段ボール、堆肥、苗で不耕起栽培「ノーディグ菜園」を普及 日本ノーディグ協会2025年9月18日