SBS輸入米に不安と不信-JA全中が申し入れ2016年9月21日
JA全中は9月20日、農林水産省に対しSBS輸入米取引に関する申し入れを行った。
SBS輸入米の取引で輸入商社が卸売業者に調整金を支払い価格を実態以上に高く見せているとの報道があるが、申し入れではこの報道によって「生産現場では輸入米が安く流通し国産米に影響を与えているのではないかという不安と不信が高まっている」と強調した。 また、政府はこれまで、SBS方式での輸入米の政府売渡価格はおもに中食や外食などの業務用に用いられている国産の産地品種銘柄の価格水準とほぼ同水準であり国産米より大幅に安い価格で国内には流通していないと説明してきたと指摘。
そのうえで、かりに調整金がSBS米の国内流通価格の引き下げにつながっている事実があれば、これまでの政府の説明と矛盾することになり「大きな問題」であるとして以下の2点を全中として申し入れた。
(1)今回の報道の内容について、まずは早期に事実関係や流通実態を明らかにし、生産現場に丁寧に説明すること。
(2)国産主食用米に影響を与えている実態があれば、影響を与えないように早急に改善措置を講じること。
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