SDGs達成に向けた森林の貢献で国際シンポ 林野庁2019年9月26日
林野庁は、10月21日に、熊本市国際交流会館で、国際シンポジウム「SDGs達成に向けた森林の貢献:森林情報の活用と基準・指標」を開催する。
森林は、2015年の国連総会で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標15「陸の豊かさも守ろう」をはじめ多くの目標に関係している。
近年、人為活動に伴う森林の減少・劣化や気象災害による森林被害の増加などが地球規模の課題として注目されつつあり、持続可能な森林経営の推進が一層求められている。
その際には、森林の状態を客観的、科学的に把握し、SDGsのような広範な目標の達成に向けて国全体あるいは地域の森林経営の状況を明確にしていくことが重要。
1990年代から、森林経営の持続可能性を客観的に把握する「ものさし」として基準・指標を作成する取り組みが進められており、日本は温帯・亜寒帯地域の森林を対象とするモントリオール・プロセス(※)の中で取り組みを進めてきた。
このシンポジウムは、国内外から専門家を招き、近年の森林分野に関連する国際的な動向やモントリオール・プロセスが定めた「基準・指標」を活用した森林情報の把握に関する各国の取り組みなどについて技術・政策面から紹介し、今後の展望について議論する。
概要は次のとおり。
◆開催日時と場所
▽日時 10月21日(月)13時30分?17時30分(13時受付開始)
▽会場 熊本市国際交流会館
▽所在地 熊本県熊本市花畑町4?18
◆使用言語
日本語/英語(同時通訳)
◆プログラム(予定)
○13時40分?15時40分
【セッション1】SDGsと持続可能な森林経営
▽キーノートスピーチ:近年の森林を巡る国際的な課題(国連森林フォーラム)
▽プレゼンテーション:
・モントリオール・プロセスの概要と活動(林野庁)
・国際熱帯木材機関の基準・指標と活動(国際熱帯木材機関)
・モントリオール・プロセス加盟国などの取り組み状況(日本、カナダ、中国、ニュージーランド)
○16時10分?17時20分
【セッション2】パネルディスカッション
◆申し込み方法
参加希望者は、林野庁のホームページから申し込む。なお、定員に達し次第、締切となる。
※森林の持続可能性を客観的・科学的に把握や分析するための「基準・指標」を議論する国際的な取り組み。日本を含む環太平洋地域の温帯・亜寒帯林地域を対象とする12か国(アメリカ、アルゼンチン、ウルグアイ、オーストラリア、カナダ、韓国、中国、チリ、日本、ニュージーランド、メキシコ、ロシア)が加盟。
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