食糧危機との闘い 若き農業リーダーを支援 バイエル2019年11月27日
独バイエル社のクロップサイエンス部門は、「第4回世界若者農業サミット2019」に参加した3人の農業リーダーに、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の要件に沿って食糧危機を救うプロジェクトを立ち上げるための資金として、それぞれ5000ユーロを授与した。同サミットは11月4日から6日までブラジルのブラジリアで開かれ、世界45か国から100人が参加した。
今回、資金を受けたのはメキシコのテルマ・ゴンザレス・クルス氏、バングラデシュのサードマン・ファイサル氏、オーストラリアのグレース・スコット氏の3人。
クルス氏は、化学者としての経歴を活かし、プラスチック汚染と食糧危機の両方に対処するよう、食べられるプレートを作成している。ファイサル氏は、生鮮食品の消費期限予測技術を通じて、食糧廃棄の問題に、また、スコット氏は、バクテリアを使って稲作における窒素肥料の需要を削減する計画に取り組んでいる。
今年のサミットでは、ゼロ・ハンガーを達成するための独自のプロジェクト・アイデアを練ることにグループで取り組みながら、お互いにフィードバックの提供や意見交換を行った。
12人の代表者が、専門審査委員の前で、自身のプロジェクトを披露するために選ばれ、合計6人の代表者に対し資金 の授与、または世界若者農業サミット大使への任命が行われた。各代表者は、サミットを通して学んだことに基づき、自国のコミュニティの食糧安全保障を推進するため、各自が実行することを誓った。
さらに、「市場の評価が食糧生産者に還元されることを保証する仕組み」「生産者側と消費者側のギャップを埋める施策」「インフラの問題に対処することで食糧の安全保障を改善するプロジェクト」をそれぞれ発表したケルシー・ミラーアンダーソン氏(カナダ)、メイコン・サントン氏(ブラジル)、アリス・ディエン氏(フランス)の各代表者が、世界若者農業サミット大使に任命された。いずれも、バイエルの2020年 Future of Farming Dialogue会議と、2020年にオーストラリアで開かれるNuffield国際会議、また中国で開催される2021年の世界若者農業サミットに出席する。
バイエルが、Nuffieldインターナショナル農業ネットワークと米州農業協力機関(IICA)との共催で開いた世界若者農業サミットは、次世代の農業を担う若者にプラットフォームを提供し、より持続可能な未来のためのソリューションに取り組むために必要なスキルと知識を提供することを目的として2年に一度開催されている。
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