【新型コロナウイルス】国産米 供給力は十分 牛乳乳製品の消費協力を-農水省2020年3月3日
農林水産省は新型コロナウイルス感染症への対応の一環として3月2日から、「国民の皆様へ 食料品は不足していません!」と同省ホームページで「落ち着いた行動を」と呼びかけている。

首都圏の一部で精米商品が売り切れとなるなどの事態が起きているが、農林水産省は、米、カップ麺、冷凍食品などは通常通りの生産・供給を行っており、在庫も十分にあり、需要を十分に満たす量を確保しているとして「安心して落ち着いた行動をお願いします」と呼びかけている。
同日、全米販(全国米穀販売事業共済協同組合)も「国産米の在庫、供給力は十分にあり、皆様方がお米を買えなくなることはありません」とのお知らせを出した。首都圏などの一部店舗で精米商品が陳列棚からなくなった事態について、全米販は週末の購入量が先週までを大きく上回り、一時的に商品の供給が間に合わなくなったためと説明。現在、精米工場はフル稼働しており、原料米の供給、精米商品の物流に「まったく問題はない」としている。
一方、農水省は学校給食休止にともない牛乳乳製品の急激な需要減少が懸念されていることから、牛乳やヨーグルトなどの消費への協力を求めている。
そのほか、新型コロナウイルス感染症の主要な感染経路は飛沫感染と接触感染だと考えられており、「食品を介して感染したとの報告はない」と強調している。
また、農薬散布用マスクは例年の需要を満たす十分な供給量が確保されているが、一般用のマスクの代替として利用すると農薬散布用が不足し農薬散布作業に支障をきたすおそれがあることから、農薬散布用マスクを一般用に使用しないよう求めている。
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