新型コロナウイルスが生協宅配にも影響2020年3月12日
新型コロナウイルスの影響が生協の宅配などにも広がっており、注文を受けても届けることができない事態も発生している。
1都7県のコープで組織するコープデリ連合会※のWebサイトには、「新型コロナウイルスの影響によるお届け商品に関するお詫びとお知らせ」と題する告知が掲載されている。
今週【3月9日~13日】配達予定の商品では、多くの「欠品」が発生しており、とりわけ、常温の商品については、非常に多くの商品が届けられない状況だという。
その理由としては、
▽新型コロナウイルスへの予防や、「紙類」「衛生用品」品薄報道の影響により、「マスク」「除菌関連商品」をはじめ、「トイレットペーパー」「ティッシュペーパー」「生理用品・おむつ」などの商品で、想定を大幅に超える注文があったこと
▽あわせて、外出自粛から内食化傾向となり、外出しなくても商品購入可能な生協の宅配利用が進んだため、食料品全般でも、想定を大幅に超える注文があったこと
▽以上の理由から、注文数が大幅に伸長し、商品セットのための物流機材(プラスチックの箱や発泡スチロール箱)の不足、配送トラック・人員の不足など、物流での対応ができなくなったこと──の3点を挙げている。
また、兵庫県全域と京都府京丹後市、大阪府北部を事業エリアとしているコープこうべのWebサイトには、「ティッシュペーパー・トイレットペーパーなど 紙製品・衛生用品のお届けに関するお知らせ」が掲載されている。
「新型コロナウイルスの感染拡大を受けたマスコミ報道やSNS発信の影響により、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの紙製品やその他衛生用品の需要が急激に高まっております」とし、確保している数量を大幅に上回る注文が合った場合には、「やむを得ず『数量を制限してのお届け』『抽選のうえお届け』『代替商品のお届け』とさせていただくことがごさいます。また、商品をお届けできない場合もある」と記されている。
こうした事態に冷静な行動をしてもらうため、同生協は、「国内で使われるティッシュペーパー・トイレットペーパーなどの紙製品は、主に国内で製造されており、マスクとは原材料が異なります。現状、原材料は足りていますが、急激に需要が高まることにより、製造が追いつかないことがございます。組合員のみなさまには、必要な分だけ計画的にご購入いただきますようお願い申し上げます」と組合員に呼びかけている。
農林水産省も同省のWebサイトに「新型コロナウイルス感染症について」のページを設置し、国民に「食料品は不足していません!」という次のような呼びかけを行っている。
「米、カップ麺、冷凍食品などは現在、通常通りの生産・供給を行っています。製品在庫も十分にありますので、需要を満たす十分な供給量・在庫を確保しています。安心して落ち着いた行動をお願いいたします」
政府が3月10日に決定した「新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策─第2弾─」を決定している。この対策では「次のようは考え方に立って、政府として万全をつくす」として第1番目に次のことを掲げている。
「1.このウイルスから国民の皆さんの健康を守ることを最優先します。
予防、検診から治療に至るまで、また、消毒液・マスクの確保から治療薬の開発まで、幅広い対策です。特に、医療施設や高齢者関連の施設を優先します」
(※)コープみらい、いばらきコープ、とちぎコープ、コープぐんま、コープながの、コープにいがた、コープクルコ
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