いつもの料理の風味がアップ「液体燻製調味料」が農水省局長賞を受賞2020年4月22日
食料品の企画、製造、加工販売などを行うリオ(千葉県木更津市)が開発した「液体燻製調味料」の技術が、食料産業優良企業等表彰の食料産業部門で農林水産省食料産業局長賞を受賞した。
有機認証を得た燻製調味料
「液体燻製調味料」は、オイルや醤油などの液体を燻製し、食材にかけるだけで火で炙ったような燻味が味わえる。液体を直接燻製しているため、くん液や香料などは一切使わない無添加調味料だ。
食品にかけたり、混ぜたりするだけで、一瞬にして燻味がつき、すばやく風味が変化。加熱できない食材にも香ばしさを付加できるほか、スープやシチューなど液状の料理にも活用できる。
同技術は、平成23年7月に「液体を燻煙する方法とその装置」として特許を取得。今回の表彰は同社の燻製技術に贈られた。
食料産業優良企業等表彰は、農林水産省の後援のもと、食品産業センターと(公財)食品等流通合理化促進機構との共催で開催。同社の技術は、「無添加でありながら今までにない香りの調味料の製造販売を実現」「減塩への可能性ができるほか、ヴィーガン、ベジタリアンなどへの味の多様化に貢献できる」「本技術による新たな地域産品開発は、廃材をスモークチップとして用いることができるため、SDGsを見据えた新たな取り組みともなり得る」などの功績が認められた。
同社がつくる燻製オリーブオイル、燻製しょうゆ、燻マヨなど全ての商品にこの技術が使われている。
「液体燻製調味料」は、隠し味のように少し使うだけで、料理に香ばしさや風味の複雑さを加え、スモーキーな風味を液体でかけるという新しい食べ方を提案する。
豆腐もフレッシュチーズの風味に
例えば、ふつうはしょうゆで食べる豆腐も塩と燻製オリーブオイルによりフレッシュチーズのような風味になる。また、魚の臭みをマスキングする効果もあり、サバの缶詰にかけるだけでイタリアンの一品のように変化。燻製の香りは塩味やコクを強く感じる効果があるため、減塩も期待できるという。
◎商品ラインアップ
「燻製オリーブオイル(100ml)」1080円(税込)
スペイン産エキストラバージンオリーブオイルをサクラチップでじっくり燻製。生サーモンやフレッシュチーズも一瞬でスモーキーに。
「燻製しょうゆ(100m)」1080円(税込)
千葉県産本醸造JAS特級こいくちしょうゆをサクラチップでじっくり燻製。だしのような深い味わいと香ばしさがある。寿司や刺身はもちろん、卵かけご飯かけると風味が上がる。
「燻マヨ(200g)」864円(税込)
マヨネーズの原料菜種油をサクラチップで燻製。香料や燻液を一切使用しない自然な燻香が特徴だ。サラダはもちろん、ボイルした海老や焼きイカなどの魚介、揚げ物などのディップに使うと、深い香りの余韻が続く大人のマヨネーズになる。
「有機燻製オリーブオイル(180g)」1674円(税込)
ギリシャ産コールドプレスの有機エキストラヴァージンオリーブオイルを有機JAS適合国産ヤマザクラのチップで燻製。生野菜、クリームチーズなど燻製できない食材に燻味を付与し、ワンランク上の風味になる。
「有機燻製しょうゆ(65ml)」594円(税込)
千葉県産の有機しょうゆを有機JAS適合国産ヤマザクラのチップで燻製。とうもろこしなど焼き野菜や焼き魚が炭火焼き風なる。刺身やアイスクリームなどにも燻味をプラスできる。
「有機燻製ピクルスの素 (180ml)」594円(税込)
有機純米酢、有機砂糖、食塩のみで作ったピクルス液を有機JAS適合の国産ヤマザクラチップで燻製し、味と香りをまとめた。野菜を切って漬けるだけの簡単調理

燻製しょうゆで卵かけご飯の風味もアップ・燻マヨでスモーキーなエビマヨに
農林水産省食料産業局長賞を受賞
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