種苗法「改悪」に断固反対-野党議連が声明2020年5月21日
野党の国会議員で結成した食の安全・安心を創る議員連盟(会長:篠原孝衆議院議員)は5月20日、種苗法改正案について「海外流出を抑えるため農家の自家増殖を禁止するという改悪が行われようとしている」として断固反対するとの声明を発表した。
種苗法改正案は登録品種の不正な海外流出を防ぐのが狙い。声明では「日本の在来種や日本の研究機関が育成した品種は、いわば日本の公共財であり、和牛の精子同様に海外に持ち出されることは阻止されなければならない」と強調している。海外流出すれば海外の巨大企業がそれをもとに品種改良と登録を行い、日本の農家が多額の種代を払わなければ営農ができないという事態になることが危惧されるとしている。
しかし、改正案には、このような危険を阻止する直接的な条文はなく、海外流出を抑えるために農家の自家増殖を禁止するという改悪が行われようとしていると声明は指摘。「自家増殖を抑えれば海外流出を止めることができるというのだろうか。海外流出は農民が自家増殖し、それを海外に手渡すことが原因であるかのような、本末転倒した前提で法案が成り立っている」と批判し、海外流出は「国境措置で防ぐべき」と主張した。
また、日本の農業発展には、優れた農家による優良種子の選抜なども相当寄与しており、今回の改正案は当然の権利として認められている自家増殖の道を閉ざし、進取の気概に富んだ農民に制約を設ける改悪だとして「断固反対する」としている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(90)みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(1)2024年4月27日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(8)【防除学習帖】 第247回2024年4月27日
-
土壌診断の基礎知識(17)【今さら聞けない営農情報】第247回2024年4月27日
-
【欧米の農政転換と農民運動】環境重視と自由化の矛盾 イギリス農民の怒りの正体と運動の行方(2)駒澤大学名誉教授 溝手芳計氏2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内で多発のおそれ 熊本県2024年4月26日
-
【注意報】核果類にナシヒメシンクイ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年4月26日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年4月26日
-
「沖縄県産パインアップルフェア」銀座の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年4月26日
-
「みのりカフェ博多店」24日から「開業3周年記念フェア」開催 JA全農2024年4月26日
-
「菊池水田ごぼう」が収穫最盛期を迎える JA菊池2024年4月26日
-
「JAタウンのうた」MV公開 公式応援大使・根本凪が歌とダンスで産地を応援2024年4月26日
-
中堅職員が新事業を提案 全中教育部「ミライ共創プロジェクト」成果発表2024年4月26日
-
子実用トウモロコシ 生産引き上げ困難 坂本農相2024年4月26日
-
(381)20代6割、30代5割、40/50代4割【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月26日
-
【JA人事】JA北つくば(茨城県)新組合長に川津修氏(4月20日)2024年4月26日
-
野菜ソムリエが選んだ最高金賞「焼き芋」使用 イタリアンジェラートを期間限定で販売2024年4月26日
-
DJI新型農業用ドローンとアップグレード版「SmartFarmアプリ」世界で発売2024年4月26日
-
「もしもFES名古屋2024」名古屋・栄で開催 こくみん共済coop2024年4月26日
-
農水省『全国版畜産クラウド』とデータ連携 ファームノート2024年4月26日