女性農業委員 前年比0.3ポイント増2020年6月3日
農林水産省は令和元年度の農業委員への女性参画の状況について5月29日に公表した。

平成28年4月に施行された改正農業委員会法では農業委員に任命は、年齢、性別などに著しい偏りが生じないよう配慮する規定が導入され、30年10月までに全農業委員会が改正法に基づく新体制への移行を完了した。
今回は新体制への移行完了から1年後の農業委員への女性の参画状況についてとりまとめを行った。全国の女性農業委員数は2788人で全農業委員(2万3125人)に占める割合は12.1%となった。前年度から0.3ポイント増加した。
都道府県別にみると農業委員に占める女性の割合が高いのは栃木県(19.6%)、岩手県(18.6%)、山口県(17.2%)、愛知県(16.5%)など。一方、低いのは福島県(7.2%)、北海道(7.5%)、香川県(8.0%)、和歌山県(8.4%)などとなっている。
全国の1703農業委員会のうち女性農業委員が任命されている農業委員会数は1430で84.0%だった。前年度にくらべ0.8ポイント増加した。
第4次男女共同参画基本計画(平成27年12月閣議決定)では農業委員に占める女性の割合を30%にする目標が掲げられている。今回の調査で目標に達している農業委員会数は60で全体の3.5%となった。
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