2種の病害虫多発に注意 茨城県がサツマイモと秋冬ネギの向こう1カ月予報2020年8月31日
茨城県病害虫防除所は8月28日、向こう1カ月間で多く発生することが懸念され、注意すべき病害虫に2つを指定、公表した。県下全域で栽培されるサツマイモと秋冬ネギに付く病害虫で、前者のナカジロシタバは例年より発生量が「やや多く」、後者の軟腐病は「多く」発生するとの予報が流された。
防除所職員のほ場巡回調査やフェロモントラップ調査などの結果をもとに示されたもので、ともに県下全域での発生を予測。ナカジロシタバは、サツマイモのつる先被害(27.2%)が過去9年間の平均値(17.4%)より10ポイントも高く、100葉当たりの寄生虫数も発生が確認された地点率も例年よりやや多く(高く)なっている。
つる先や上部の葉に丸く穴の開いた葉が散見される時期は、ナカジロシタバの幼虫の年齢が若いか中齢の時期に当たり、このタイミングで防除することとしている。
幼虫年齢が老齢になると薬剤の防虫効果が劣るためで、つる先被害が例年増加する9月より早い段階でほ場をよく観察し、防除時期を逃さないよう注意を促した。幼虫が生息する葉裏までしっかり薬剤がかかるよう、十分な量の散布を求めている。
一方、秋冬ネギは、発生株率、発生地点数ともに平年より高く(多く)、すでに発生が認められるほ場は、被害を拡げないための予防散布が基本。また、病原菌は傷口から感染するため、とりわけ降雨前後の作業時に葉などに傷をつけない慎重さが求められる。
土壌中に病原菌が残ると長期にわたって伝染源になるため、被害株は丁寧に抜き取り適切な処分を求めている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































