【病害虫発生情報】トビイロウンカに重ねて警戒 和歌山県防除所が注意報第2号2020年9月15日
和歌山県農作物病害虫防除所は、8月14日の注意報第1号発出後もトビイロウンカの多発傾向が続いているため、9月11日付で第2号を発出した。おもに県北部および中部で発生が多く、重ねて警鐘を鳴らした。

注意報1号発出後もなおトビイロウンカが多発しており、9月上旬、県北部における発生ほ場率は88%(平年は14%)、25株当たりの成幼虫数は90.9頭(平年は3.0頭)におよび、県中部も同様に100%(同29%)、15.6頭(同1.7頭)といずれも過去10年間で最も多い状況が続いている。
各地で坪枯れの発生も散見されるため今後の拡大を予想しつつ、「株元に多数生息し、吸汁することことによりイネ株が枯死して円形状に枯れ上がり、次第に広がる」と念を押すように注意を促している。
そのうえで、同一のほ場でも発生には偏りがあるためほ場全体をしっかり観察するよう求め、一度防除を行っても再度発生状況を確認することを求めている。トビイロウンカの場合、イミダクロプリド剤やチアメトキサム剤、クロチアニジン剤の効き目が弱まっているため、防除薬剤の選定には注意が必要としている。
粉剤や液剤の株元への散布や、粒剤を使った場合効果が現れるまで時間がかかるので、1週間以内に収穫予定の場合は、トビイロウンカの発生が多くても薬剤は散布せず、早めの刈り取りを求めている。
[関連記事]
ウンカ情報まとめ
その他、病害虫情報はこちら
重要な記事
最新の記事
-
飼料用米、稲WCSへの十分な支援を JAグループ2025年10月16日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】本質的議論を急がないと国民の農と食が守れない ~農や地域の「集約化」は将来推計の前提を履き違えた暴論 ~生産者と消費者の歩み寄りでは解決しないギャップを埋めるのこそが政策2025年10月16日
-
死亡野鳥の陰性を確認 高病原性鳥インフル2025年10月16日
-
戦前戦後の髪型の変化と床屋、パーマ屋さん【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第360回2025年10月16日
-
「国消国産の日」にマルシェ開催 全国各地の旬の農産物・加工品が集合 JA共済連2025年10月16日
-
静岡のメロンや三ヶ日みかんなど約170点以上が「お客様送料負担なし」JAタウン2025年10月16日
-
高齢者の安全運転診断車「きずな号」を改訂 最新シミュレーター搭載、コースも充実 JA共済連2025年10月16日
-
安心を形にした体験設計が評価 「JA共済アプリ」が「グッドデザイン賞」受賞 JA共済連2025年10月16日
-
東京都産一級農畜産物の品評会「第54回東京都農業祭」開催 JA全中2025年10月16日
-
JA協同サービスと地域の脱炭素に向けた業務提携契約を締結 三ッ輪ホールディングス2025年10月16日
-
稲わらを石灰処理後に高密度化 CaPPAプロセスを開発 農研機構2025年10月16日
-
ふるさと納税でこども食堂に特産品を届ける「こどもふるさと便」 寄付の使いみちに思いを反映 ネッスー2025年10月16日
-
「NIPPON FOOD SHIFT FES.」に出展へ 井関農機2025年10月16日
-
マルトモが愛媛大学との共同研究結果を学会発表 鰹節がラット脳のSIRT1遺伝子を増加2025年10月16日
-
マックスの誘引結束機「テープナー」用『生分解テープ』がグッドデザイン賞を受賞2025年10月16日
-
北海道芽室町・尾藤農産の雪室熟成じゃがいも「冬熟」グッドデザイン賞受賞2025年10月16日
-
夏イチゴ・花のポット栽培に新たな選択肢「ココカラ」Yタイプ2種を新発売2025年10月16日
-
パルシステムの奨学金制度「2025年度グッドデザイン賞」を受賞2025年10月16日
-
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月16日
-
鳥インフル デンマークからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月16日