20年産米 事前契約数量128万t-8月末 農水省2020年10月20日
農林水産省はこのほど8月末現在の主食用米の事前契約・複数年契約の状況をまとめた。主食用米の事前契約の取り組みは年々増加傾向にある。
取り扱い数量に対する事前契約数量は2014年産では30%だったが、その後毎年増えて18年産では50%と半数を占めた。
19年産は48%とやや下がったものの、数量は141万tとなった。このうち複数年契約は85万tを占めた。これに対して20年産は8月末時点で128万t、このうち複数年契約が85万tを占めている。19年産の同時期の取り組みは全体で98万tだったことを考えると、今年は取り組みが早いといえそうだが、都道府県別にばらつきがある。
19年産の実績をみると17年産比で事前契約比率が伸びたのは、東北・関東では秋田(比率の差31.6%)、山形(同2.5%)だが、一方、青森(同▲1.1%)、岩手(同▲8.5%)、宮城(同▲7.6)、千葉(同▲21.3%)と取り組みがやや弱まっている。北陸でも福井は2.8ポイント増えたが、新潟(同▲5.6%)、富山(同▲6.3%)、石川(同▲12.5%)となっている。北海道は+11.3%。西日本では愛媛(同36.3%)、徳島(同22.6%)香川(20.6%)と伸ばして、北海道(11.3%)、いる県もあるが、九州では多くの県で取り組みを実施していないなど、全国でみれば大きく事情が違う。
また、農水省が調査している事前契約とは収穫前に販売数量が決定している数量。価格も含めた事前契約によって生産者は安定的な生産、販売ができるとともに、実需者にとっても安定調達の手法となる。しかし、価格も含めて事前契約をすることが課題となっており、需要の応じた生産に向け農水省は「事前契約の質を上げることが課題」と指摘している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(159)-食料・農業・農村基本計画(1)-2025年9月13日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(76)【防除学習帖】第315回2025年9月13日
-
農薬の正しい使い方(49)【今さら聞けない営農情報】第315回2025年9月13日
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日