カンショにサツマイモ基腐病を確認 熊本県2020年11月2日
熊本県病害虫防除所はカンショ(ヒルガオ科)のサツマイモ基腐病を確認。これを受け、病害虫発生予察特殊報第4号を10月30日に発表した。
左上:地際部の茎の被害症状、右上:被害茎に形成された分生子殻
左下:D.destruensの分生子、右下:PDA培地上に形成された菌叢
9月に県内のカンショ栽培ほ場で、地際部の茎と塊根の茎に近い部分が黒色~暗褐色に変色した株を確認。被害株の変色部表層には、微小な黒点粒状の分生子殻の形成が認められ、分生子殻から漏出した分生子の形状およびPDA培地上の培養性状からD.destruensと同定した。
国内最初の発生は平成30年11月に沖縄県が特殊報で報告。次いで鹿児島県、宮崎県で確認されている。
病徴としては、まず地際部の茎が黒色~暗褐色に変色し腐敗する。その後、茎の被害部が拡大し、やがて地上部の茎葉が萎凋、枯死する。発病が地下茎、しょ梗を経て塊根まで拡大すると、なり首側から塊根が腐敗する。
防除対策では、発症した株(つるや塊根)を速やかに抜取り、り病残さをほ場内や周辺に残さないよう処分する。発病株の除去前後に周辺株への感染予防のため、銅剤(Zボルドーまたはジーファイン水和剤)を複数回散布する。
収穫後はほ場からカンショの残さを除去し、耕耘などで場内に残った残さの分解を促進する。また、この病が発生したほ場で使用した資材や機材を別ほ場で使う際は、消毒や洗浄を十分に行うこととしている。
発生ほ場では種芋を取らず、次作のカンショ栽培を控えて極力輪作を行う。種芋には腐敗や病害、傷のない健全な芋を使用し、種芋を消毒する。これに加え、苗床の土壌消毒を行い、苗は地際部から5cm以上切り上げて採苗し、採苗当日に苗を消毒する。植付前はほ場の排水対策や土壌消毒を十分に行うよう呼びかけている。
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