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低温と大雪に警戒を 石川県が施設被害防止を呼びかけ2020年12月26日

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石川県農林総合研究センターは、年末年始にかけて予想される低温と大雪に伴い、パイプハウスなどの被害防止対策を公表。能登地域ではこれまでの降雪で、パイプハウスの被害が報告されていることから、今後の被害拡大防止に向け警戒を強めるよう、注意を呼びかけている。

雪の中のビニールハウス雪の中のビニールハウス

新潟地方気象台が12月21日に発表した北陸地方の「低温と大雪に関する早期天候情報」によると、29日頃から冬型の気圧配置が強まることから、気温は5日間の平均気温差がマイナス2.5℃以下の「かなりの低温」と予想され、降雪量は平年よりかなり多くなる可能性があると予測。同センターでは、年末年始の気象情報や注意報・警報に留意するとともに、農畜産施設への被害防止対策を次のようにまとめた。

〇パイプハウス
(1)使用していないパイプハウスは、ビニールを必ず外しておく。
(2)ハウスは筋交い、中柱等で補強する。その際、ハウスが降雪後にねじれないよう、補強は左右対称に行う。
(3)ハウスの隣棟間隔が狭い場合(間口の1/2以下)は、1棟おきにビニールフイルムをはずし、雪の堆積場とする。
(4)側壁に堆積した雪を融雪するため、できるだけ高い位置に散水パイプを設置する。散水施設を設置できない場合は、かん水チューブを堆積した雪の上にセットできるよう準備する。
(5)強風の場合はハウスの戸締まりを徹底し、ハウス内への吹き込みを防止する。
(6)フルオープンハウス等でビニールを天パイプ部分に巻き上げ収納している場合は、強風でビニールが広がらないよう結束を確認する。
(7)ハウス上の積雪が滑落しない場合は、手作業で強制的に滑落させ天井に雪を乗せた状態を防ぐ。また、ハウスの側壁に積もった雪は早期に除雪または融雪する。
(8)急激な降雪で積雪が1mを超えるような緊急時には、左右対称にビニールを切り、ハウスの倒壊を防止する。

〈麦類〉
〇排水溝の点検
融雪後にほ場巡回を実施し、地表面の排水が速やかに行われているか排水溝の点検を行い、必要があれば排水溝の手直しや追加を行う。

〈野菜・花き〉
〇施設野菜・花き
(1)二重トンネルや被覆資材を利用して熱の損失を防ぐ。出入口やビニールの継ぎ目、破損か所の点検補修を行う。
(2)フリージアは3℃以下にならないよう、ストーブやジェットヒーター等で暖房し凍霜害を防止する。使用時は完全燃焼等に注意する。
(3)収穫期を迎えているこまつな等の品目は、被害にあったものを除き、速やかに収穫・出荷する。
(4)育苗温床のトンネル換気は、施設内が15℃以上になった後に実施する。なお、換気の際はトンネルの天井部を徐々に開放し、急激な温湿度の変化が起こらないよう注意する。
(5)循環扇を稼働し霜害を防ぐ。過湿による病害の発生を防ぐため、積極的に換気し湿度の低下に努める。

〇露地野菜・花き
(1)霜から農作物を守るため、不織布等の保温資材で被覆する。

野菜の低温障害一覧

事後対策は次のとおり。
(1)施設野菜・花きでは、気温が上昇する前からハウスサイドを開放して、外気温程度の低い温度で徐々に解凍し、元に戻った後に日光に当てる。
(2)草勢の回復と促進を図るため、液肥を2~3回葉面散布する。生育を見ながら速効性肥料による追肥を行い、凍死部位からの病害拡大を防ぐため、必ず適用薬剤の散布を実施する。
(3)被害が大きく回復が望めない場合は、新たに、は種や定植をやり直す。また、適期を逸した場合は他の作物への転換を図る。
(4)露地野菜・花きでは、積雪時は早期の融雪を促すため、くん炭等の融雪資材を散布し、雪解け水が停滞しないよう排水溝を確保し排水を促す。

〈果樹〉
(1)樹体や果樹棚を支柱等で補強する。特に粗剪定が終了していない園や主枝、亜主枝が長大化している園では、雪の重みによる枝裂けや棚の倒壊が起きやすいため対策を徹底する。
(2)冠雪が50cmを越えると枝折れや枝裂け等の被害が出やすいため、降雪量を確認しながら着雪の払い落としを行う。
(3)ドカ雪の場合は、果樹棚等の施設への積雪状況に注意し、必要に応じて早急に雪下ろしを実施する。

〈畜産〉
(1)畜舎等の施設点検を行い、老朽化等で倒壊の恐れがある場合は、必要に応じて補強等を行い、屋根の雪下ろしを行う。畜舎の周囲では、飼料運搬車等の車両通行を確保するための除雪に努める。
(2)停電等緊急時に備え、自家発電機の準備、点検を行う。また、交通の遮断等非常事態に備え、飼料の在庫確認と購入手当を早めに行い、粗飼料も含めて給与する飼料が不足、急変しないよう注意する。
(3)寒さで水道管が凍結・破裂することがあるため、水道管や蛇口に保温材や凍結防止帯を巻き、水を少し出すなどして水道管の凍結を防止する。
(4)子畜や老畜・病畜については観察の強化に努め、体温維持のため飼料の増給や保温対策を行う。
(5)畜舎の換気は換気扇、窓の開閉をこまめに実施し、空気の汚染による生産性の低下防止に注意する。

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