県内で初めてキキョウトリバを確認 大分県2021年1月5日
大分県農林水産研究指導センターはトルコギキョウに県内未発生のキキョウトリバを確認し、12月25日に特殊報第2号を発表した。

9月23日に同県東部(国東市)の施設栽培のトルコギキョウほ場で、チョウ目幼虫による食害を確認。門司植物防疫所に同定を依頼した結果、県内未発生のキキョウトリバと同定された。
形態は成虫開張16~23mm、幼虫は淡緑色で体長10~11mm、蛹は体長9~11mm、卵は長さ0.4mm、幅0.25mm。成虫が植物上に止まっているときはT字型に見える。
詳しい生活史は明らかになっていないが、卵は花蕾上に1卵ずつ産み付けられることが観察されている。幼虫は葉や花蕾を食べ、茎や葉上で蛹化する。寄生植物はリンドウ科。幼虫はふ化後、花蕾や葉に潜って食害するほか、芯葉をつづって内部に生息する。被害を受けた花蕾と葉は商品価値がなくなる。

国内での発生状況は、昭和50年に福岡県のトルコギキョウで初めて確認されて以降、平成24年に島根県、山口県及び岡山県、平成29年に岐阜県で特殊報が発表されている。
昨年10月末現在、この種に適用のある農薬はない。防除対策では幼虫は孵化後、速やかに植物体内に食入するため薬液がかかりにくい。そのため、被害部位の除去や捕殺に努める。ハウス栽培の場合は、開口部に防虫ネットや寒冷紗を張り、成虫の侵入を防ぐよう注意を促している。
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