佐賀市東与賀町「シギの恩返し米プロジェクト」が九州農政局長賞受賞2021年3月4日
佐賀県佐賀市東与賀町で取り組んでいる「シギの恩返し米プロジェクト」が、農林水産省の「令和2年度 未来につながる持続可能な農業推進コンクール」の有機農業・環境保全型農業部門で九州農政局長賞を受賞した。
シギの恩返し米 商品パッケージ
東与賀町では、約300ヘクタールの農地で栽培されている減農薬減肥料の米・特別栽培米「夢しずく」を、ラムサール条約登録湿地にふさわしいブランド米として付加価値を高めていくため「シギの恩返し米」と名付け、同町内の農家とまちづくり協議会・農協・大学・県・市・企業等が連携。環境保全型・循環型農業の実証実験や共同研究等に取り組んでいる。
農水省は、農業生産活動の持続性を確保するため、農業の自然循環機能を生かし、農業生産に由来する環境への負荷を低減する取り組みとして、有機農業など環境保全型農業を推進しながら、食品安全、環境保全、労働安全、人権保護、農場経営管理など持続可能性を確保する一連の取り組み「GAP」を推進。「未来につながる持続可能な農業推進コンクール」は、その一環として、持続可能な農業の確立をめざし、意欲的に経営や技術の改善等に取り組んでいる農業者などを有機農業・環境保全型農業部門とGAP部門に分けて表彰している。

今回の受賞で「シギの恩返し米プロジェクト」は、東与賀町内のほ場で二毛作の麦を作らず、シギなど野鳥の餌場・休憩場をつくるために水張りをする「冬水たんぼ」や、クリークに生息する多様な水生生物の保全のため「水田魚道」を設置するなどの生物多様性保全の取り組みが評価された。
授賞式は3月11日、同町の東よか干潟ビジターセンターで13時30分から行われる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(140)-改正食料・農業・農村基本法(26)-2025年5月3日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(57)【防除学習帖】第296回2025年5月3日
-
農薬の正しい使い方(30)【今さら聞けない営農情報】第296回2025年5月3日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「盗人に追い銭」「鴨葱」外交の生贄にしてはならぬ農産物2025年5月2日
-
【2025国際協同組合年】情報を共有 協同の力で国際協力 連続シンポスタート2025年5月2日
-
イネカメムシが越冬 埼玉、群馬、栃木で確認 被害多発の恐れ2025年5月2日
-
九州和牛をシンガポール人に人気のお土産に 福岡空港で検疫代行サービスを開始 福岡ソノリク2025年5月2日
-
就労継続支援B型事業所を開設し農福連携に挑戦 有機農家とも業務提携 ハピネス2025年5月2日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」 を県庁などに供給開始 農林中金が媒介2025年5月2日
-
5月29日から「丸の内 日本ワインWeeks2025」開催 "日本ワイン"を学び、楽しむ3週間 三菱地所2025年5月2日
-
協同心の泉 大切に 創立記念式典 家の光協会2025年5月2日
-
【スマート農業の風】(14)スマート農業のハードルを下げる2025年5月2日
-
(433)「エルダースピーク」実体験【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月2日
-
約1cm程度の害虫を強力捕獲「吊るしてGET虫ミニ強力タイプ」新発売 平城商事2025年5月2日
-
農中情報システム 自社の導入・活用のノウハウを活かし「Box」通じたDX支援開始2025年5月2日
-
洗車を楽しく「CRUZARD」洗車仕様ホースリールとノズルを発売 コメリ2025年5月2日
-
戦後80年の国際協同組合年 世代超え「戦争と平和」考える パルシステム神奈川2025年5月2日
-
生協の「地域見守り協定」締結数 全市区町村数の75%超の1308市区町村に到達2025年5月2日
-
ムコ多糖症ニホンザルの臨床徴候改善に成功 組換えカイコと糖鎖改変技術による新型酵素2025年5月2日
-
エフピコ×Aコープ「エコトレー」など積極使用で「ストアtoストア」協働を拡大2025年5月2日