都内で初めてブルーベリー類うどんこ病(仮称)を確認 東京都2021年4月5日
東京都病害虫防除所は、都内各地の露地と一部の施設栽培のブルーベリーほ場で、ブルーベリーにおけるうどんこ病(仮称)の発生を初めて確認し、3月26日に特殊報第2号を発令した。
赤褐色斑上の薄い白色粉状の菌叢と葉の湾曲
5月下旬~9月にかけて、ブルーベリーの葉の表や裏面に赤褐色の斑点が多数生じ、斑点上やその周囲に白色菌糸を形成する症状を確認した。
7月から法政大学植物医科学センターに罹病葉を送付し、原因菌の確認を依頼した結果、Erysiphe elevata と同定された。この菌によるブルーベリー類への病害は国内外で報告されていないため、3月の日本植物病理学会においてブルーベリー類うどんこ病(仮称)として提案された。なお、令和2年に長崎県で特殊報が発表されている。
病徴として、葉の表面は退緑または赤褐色斑、裏面には赤~茶褐色斑を多数生じ、表または裏面に薄い白色粉状の菌叢を形成する。閉子のう殻は確認されていない。一部の葉では、湾曲などの奇形症状が見られるが、枝や果実での発病は現段階では確認されていない。
現在、ラビットアイ系のウイトウ、ウッタード、オンスロー、コロンブス、ティフブルー、フェスティバル、ブライトウェル、ホームベルの品種で発生が確認されている。
防除対策では、現在のところブルーベリーでこの病に適用のある薬剤はないため、発病株の罹病葉と剪定枝などは、ほ場外へ持ち出し埋却するなどの適正な処分を行うよう呼びかけている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































