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タマネギ黒腐菌核病を初確認 大阪府2021年4月21日

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大阪府病害虫防除所は、タマネギ黒腐菌核病を泉州地域で初めて確認したことを受け、4月19日に特殊報第1号を発表した。

罹病株(提供:大阪府立環境農林水産総合研究所)罹病株(提供:大阪府立環境農林水産総合研究所)

3月に泉州地域のたまねぎ栽培ほ場で、地上部の生育不良と地下部の鱗茎表面に、白色の菌糸塊や黒色小菌核が付着し、一部が軟化腐敗する症状が確認された。

大阪府立環境農林水産総合研究所で、罹病株の病徴観察、分離菌の培養性状および罹病株から採集した病原菌の遺伝子診断等を行った結果、黒腐菌核病であることが判明した。

この病は鳥取県で2017年6月にタマネギで報告されている。大阪府で確認されたのは今回が初となる。

この病原菌は、糸状菌(かびの仲間)の一種で不完全菌類に属し、菌糸と菌核、小型分生子を形成する。タマネギ黒腐菌核病は、3~5月頃に発生が認められることが多く、被害株の下葉は黄色に変色し、下垂する。病勢がすすむと全体が枯死し、被害株は根の発育も悪く容易に抜き取れる。

また、鱗茎部が軟化腐敗し、白色の菌糸塊やかさぶた状に黒色ごま粒状の微少な菌核(直径0.2~1.0mm)が密集し形成され、鱗茎表面を黒く覆う。

たまねぎ以外にネギ、ニンニク、ニラなどのネギ属作物でも発生が確認されている。伝染源は、罹病株に形成された菌核で、土中の菌核から感染し発病する。菌核は土中で数年以上生存するとされる。

防除対策は次のとおり。

(1)この病が発生したほ場では、罹病株に形成される菌核が伝染源となるため、発病株は早めに抜き取る。また、発病株や被害残渣はほ場にすき込まず、ほ場外に持ち出し適切に処分する。

(2)発生ほ場では連作を避け、4~5年程度はネギ属植物以外の作物を栽培する。同様に発生ほ場は、苗床としない。また、菌核の死滅に湛水処理が有効とされており、水田との輪作も効果的と考えられる。

(3)他のほ場への菌核の持ち込みを避けるため、作業機械等の洗浄は丁寧に行う。

(4)発生が懸念される場合は、表にある薬剤処理を行う。生育期に使用できる農薬はないため、早めの防除対策を行う。

タマネギ黒腐菌核病の登録薬剤タマネギ黒腐菌核病の登録薬剤

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