シロイチモジヨトウ多発生で防除徹底を 香川県2021年7月7日
香川県農業試験場病害虫防除所は、青ネギなどでシロイチモジヨトウの発生量が平年に比べ多いことから、7月6日に病害虫発生予察注意報第4号を発令した。
シロイチモジヨトウの幼虫(写真提供:香川県農業試験場病害虫防除所)
6月下旬に実施した青ネギの被害調査では、発生ほ場率は40.0%(平年10.2%)と平年を上回り、被害株率は2.4%(平年1.3%)だった。
綾歌郡綾川町北のフェロモントラップによる5月第1半旬~6月第6半旬の雄成虫誘殺数は、371頭(平年107.4頭)で平年を上回っている。
この虫は広食性であるため、同県では青ネギ以外の作物でアスパラガス、キク、カーネーション、アブラナ科葉菜類、ダイズなどの発生に注意するよう促している。
同防除所の担当者は「近年県内では、シロイチモジヨトウの多発生が続いている。向こう1カ月は気温の上昇が予想されるため、今後もこの虫の発生量がさらに増加するおそれがある」と話し、今後の発生に注意を呼びかけている。防除対策は次のとおり。
〈防除方法〉
○薬剤の効果は中老齢幼虫で劣ったり、ネギでは食害し葉の内部に潜り込むと防除効果が低下する。そのため、ほ場をよく見回り、若齢期に薬剤防除を行う。
○ほ場内やその周辺の雑草は、増殖源になるため除草に努める。
○ハウスの場合は、開口部を防虫ネット(4mm目合以下)で被覆し、侵入を防止する。
○防除薬剤は、香川県主要農作物病害虫・雑草防除指針、地域の防除暦等を参考に選定する。
○この虫は薬剤に対する感受性低下の事例が確認されているため、技術資料「シロイチモジヨトウの薬剤感受性検定結果について」(令和2年12月2日発表)を参考にする。
○作物によって、登録のある薬剤が異なるため、使用前に登録の有無や収穫前日数、使用回数等使用基準を遵守する。
シロイチモジヨトウのフェロモントラップ誘殺数(綾歌郡綾川町北)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































