「食料安保」を特集で発信 日本フードシステム学会ニューズレター2022年5月12日
日本フードシステム学会のニューズレター(5月10日発行)では「食料安全保障」をテーマに国際ジャーナリストの堤未果氏、鈴木宣弘東大教授ら有識者が寄稿している。
堤氏は、ロシア農務省の穀物局長の発言「食の独立は種子から始まる」を紹介し、同国の種子確保策の最近の実態を挙げ、「食の安全保障の源である種子の存在価値に光を当てるべきだ」と提言している。
鈴木教授は自由貿易こそ食料安保だという論調を批判し、食料自給率の向上が「長期的・総合的には経済合理的だ」との主張を展開している。
そのほか石井勇人共同通信取締役は、「システム」の発想を欠いた日本の食料安全保障の論議を指摘し、食料安保の「再定義」から始めるべきと主張しているほか、農協流通研究所の前理事長の立石幸一氏が輸入農産物の残留農薬基準の改定過程を振り返り問題点を指摘、全農グレインの川﨑浩之上級執行副社長はJA全農の「飼料穀物の量的質的安全保障の取り組み」を報告している。
巻頭言は、全農ビジネスサポート社長で同学会の理事の久保田治己氏が「食料安全保障の『量の概念』と『質の概念』~ウクライナ紛争を契機として」を執筆している。残留農薬基準の緩和や、成長ホルモン使用の容認など、「質の概念の食料危機」が加速していることに警鐘を鳴らしている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































