資材高騰も価格転嫁できず 「みかん産地の農家守って」 みかん生産県の県議らが農水省に要請2022年5月25日
全国のみかん生産県の県議会議員で組織する「全国みかん生産県議会議員対策協議会」(会長・前川收熊本県議会議員)のメンバーが5月24日、農水省を訪れ、宮崎雅夫政務官に「かんきつ産地の体質強化に関する提案」を渡した。前川会長は「資材が高騰しても農家は価格転嫁できず厳しい状況であり、農家を守ってほしい」と述べ、みかん産地の生産基盤強化や高騰する生産資材の安定確保に向けた支援を求めた。
「全国みかん生産県議会議員対策協議会」メンバーによる宮崎政務官(右から3人目)への申し入れ
同協議会が提出した提案では、みかん産地では担い手の高齢化や後継者不足といった構造的な問題に加え、生産資材の高騰などでなどで生産者が大きな不安を抱えており、生産者の経営と所得の安定を図るとともに国際競争に耐えられる強い産地づくりに向けた支援などが盛り込まれている。
具体的には、生産基盤強化に向けて「果樹経営支援対策事業」の十分な予算確保をはじめ、市場拡大に向けて国産果実の消費拡大の全国的なPR活動の促進、生産資材の安定確保に向けた「施設園芸セーフティネット構築事業」の充実などを求めている。
前川会長は「みかんに限らないが、原油価格高騰や資材高騰など国際情勢によって非常に厳しい。特に資材が高騰しても市場が値段を決めてしまうため農家はなかなか価格転嫁ができない事情がある。産地の農家を守るために国全体でしっかり対応してほしい」と宮崎政務官に要請した。
要請に対して宮崎雅夫政務官は「みかんの産地への支援に尽力をいただき、感謝している。来年度予算も含めて農水省でも頑張って取り組みたい」と述べた。
重要な記事
最新の記事
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】なぜ多様な農業経営体が大切なのか2024年3月28日
-
全国の総合JA535から507に 4月1日から 全中2024年3月28日
-
消える故郷-終りに、そしてはじめに-【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第284回2024年3月28日
-
岩手銀行、NTT東日本、JDSCが「岩手県の『食とエネルギーの総合産地化』プロジェクト」を共同宣言2024年3月28日
-
「日曹コテツフロアブル」登録変更 日本曹達2024年3月28日
-
適用拡大情報 殺虫剤「プレバソンフロアブル5」 FMC2024年3月28日
-
飼料用米を食料安保の要に 飼料用米振興協会が政策提言2024年3月28日
-
肥料袋の原料の一部をリサイクル樹脂へ置換え 片倉コープアグリ2024年3月28日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2024年3月28日
-
純烈が熱唱 新CM「おいしい雪印メグミルク牛乳 ゴクうまボトル」公開2024年3月28日
-
むすびえ「ウェルビーイングアワード 2024」活動・アクション部門グランプリを受賞2024年3月28日
-
「物流の2024年問題」全国の青果センターの中継拠点化で「共同輸配送」促進 ファーマインド2024年3月28日
-
ポストハーベスト事業 米国子会社を譲渡 住友化学2024年3月28日
-
農業の「経営技術」を習得 無料オンライン勉強会を隔月で開催 ココカラ2024年3月28日
-
森林由来クレジット販売プラットフォーム立上げ第一号案件を売買全森連×農林中金2024年3月28日
-
新規需要米に適した水稲新品種「あきいいな」育成 耐病性が優れ安定生産が可能に 農研機構2024年3月28日
-
食品ロス削減に貢献 コープ商品6品を3月から順次拡充 日本生協連2024年3月28日
-
最適な雑草防除をサポート「my防除」一般向け提供開始 バイエルクロップサイエンス2024年3月28日
-
国産和牛が当たる 「春の農協シリーズキャンペーン2024」4月1日から実施2024年3月28日
-
れんこん腐敗病の課題解決へ JA大津松茂と圃場検証を実施 AGRI SMILE2024年3月28日