世界の生産量 小麦は下方修正 コメは史上最高見込み 米国農務省2022年6月14日
米国農務省(USDA)は6月10日、2022/23年度2回目の世界と主要国の穀物・大豆に関する需給見通しを発表した。穀物の生産量は消費量を下回る見込みとなっている。
小麦は、ロシアや米国の冬小麦の生産量が引き上げられたが、インドで3月から4月にかけて極端な高温となり単収が引き下げられたことから前月より下方修正され、7億7343万tで対前年比0.7%減と見通している。
ロシアの侵略を受けたウクライナの小麦生産量は対前年度比34.9%減、輸出量はインフラ被害もあり47%減との見方は前月と変わっていない。
世界の消費量はインドで飼料用その他の需要が減少することなどから、前年度を下回る7億8599万tの見通し。世界の生産量は消費量を下回ることになり、期末在庫率は同1.4ポイント減の34.0%の見込みとなっている。
トウモロコシの生産量は、前月に比べてウクライナの作付面積が引き上げられたが、依然として大幅な減産の見通しで同2.5%減の11億8581万tの見込み。
消費量はウクライナ、EUなどで引き上げられたが前年度より1.0%減の11億8628万tの見通しとなり、生産量は消費量を下回る。そのため期末在庫量は前年度0.2%減とわずかに下回る見込みとなっている。期末在庫率は26.2%で同0.2ポイント増。
一方、世界の米の生産量はインドで引き上げられたことから、史上最高の5億1535万tと同0.3%増となる見込みだ。
消費量もインドで引き上げられ前月から上方修正され、史上最高の5億1922万tと同0.9%増となる見込み。
世界の大豆需給は、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、米国での増産で史上最高となる見通し。
3億9537万tで同12.3%増の見込み。
消費量は中国の需要増で3億7786万tと同3.6%増の見込みだ。
生産量は消費量を上回る見込みのため、期末在庫量は16.6%増となり、期末在庫率は同3.0ポイント増の26.6%となる。
重要な記事
最新の記事
-
たまねぎべと病 近畿、中国、四国で多発のおそれ 令和6年度病害虫発生予報第1号 農水省2024年4月18日
-
春メロン4億円の販売を目指す JAくま2024年4月18日
-
安全性検査をクリアの農業機械 農用トラクターなど1機種25型式を公表 農研機構2024年4月18日
-
JAグループのガソリンスタンドに急速充電器「DMM EV CHARGE」導入2024年4月18日
-
【スマート農業の風】(3)データ駆動型農業へ転換しよう2024年4月18日
-
入会牧野【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第287回2024年4月18日
-
チューリップ切り花が復活の兆し【花づくりの現場から 宇田明】第33回2024年4月18日
-
4月1日新事務所移転 緑の安全推進協会2024年4月18日
-
東京農大と共同研究 良食味米「コシヒカリ」で低糖質米を実現 栽培手法を確立 ジェイフロンティア2024年4月18日
-
Oisix「おいしくアップサイクル ふぞろいキウイチップス」など3種発売2024年4月18日
-
「飯縄山」からの伏流水で育つ米と玄米の直売市開催 長野県飯綱町2024年4月18日
-
「食品製造現場におけるロボット等導入及び運用時の衛生管理ガイドライン」を策定 農水省2024年4月18日
-
「みどりの食料システム法に基づく基盤確立事業」実施計画認定を取得 アイアグリ2024年4月18日
-
微粉砕加工で機能性を付与 北海道産小麦粉「CRONOS」発売 小田象製粉2024年4月18日
-
発色が早いわい性ハボタン「ローブ ホワイト」種子発売 サカタのタネ2024年4月18日
-
日本の原風景「棚田」の魅力を1枚に「棚田カード」第4弾を発行 農水省2024年4月18日
-
鳥インフル ブルガリアからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年4月18日
-
次世代へ繋がる循環型酪農・林業へ 三井住友フィナンシャルグループと協業 ホウライ2024年4月18日
-
国内最大級のドローン専門展示会「第9回JapanDrone2024」6月5日から開催2024年4月18日
-
吉田羊が情感たっぷりに 新CM「すごいよ パウダールウ」篇 エスビー食品2024年4月18日