地産地消を後押し 農家と飲食店のマッチング会を開催 愛知県豊橋市2022年9月6日
愛知県豊橋市は8月31日、地産地消を進めるため、農家と飲食店とのマッチング会を豊橋市駅前の複合施設「emCAMPUS(エムキャンパス)」で開催。今回マッチングが成功した農家と飲食店は、この冬に予定されている提供イベントに向けて地元産食材を使った新メニューの開発を進める。
作物について説明する生産者
全国トップクラスの農業生産額を誇る豊橋市。今回のマッチング会は、2021年12月から進める「食と農のまち推進プロジェクト」の一環として開かれた。
豊橋市が実施したアンケートでは、95.7%の飲食店と60%の農家が「地産地消に興味、こだわりがある」と回答。そこで、市内全体の地産地消を後押しする取り組みとして、「地元飲食店に利用してもらいたい地元農家」と「地元の食材を使いたい地元飲食店」をマッチングした。農家側は販路拡大ができ、飲食店側は新鮮な食材を仕入れ、店で地元農産物のブランドを生かすことができるなど、双方に新しい発見や人脈づくりが期待される。
生産者のプレゼンを聞く飲食店関係者
マッチングに参加した農家は、レモネーディア、柿、高糖度ミニトマト、松きのこ、鶏卵、ミカン、日本一の出荷量を誇るラディッシュやエディブルフラワーなどの生産者16人。飲食店側は、創作和食や居酒屋など市内の9店舗が参加した。
イベントではまず、飲食店側が料理のジャンルやこだわり、地産地消にかける思いなどを話し、続いて、農家が3分程度でプレゼンテーションを行った。「ラディッシュは暑い季節は辛いので、油と一緒に食べるといい」、「うちのイチゴは香りが強く、色が濃いのでスムージーもおすすめ」、「小菊はツマモノのイメージが強いが、食材としても使ってほしい」など、農産物のこだわりや特徴、おすすめの食べ方などを紹介した。
柿農家の鈴木義弘さんは「日本一の次郎柿の産地でありながら、秋が過ぎると柿がなくなってしまうので、年間を通して次郎柿を提供するためにドライ次郎柿も製造している。日本人が愛してやまない秋の味覚を通して、地域を盛り上げていければ」と思いを語った。また、出荷量日本一で海外輸出も行っている豊橋温室園芸農協の花穂・ほじそ部会は「花穂、ほじそが食べられると認識されていないのが現状。花や実を料理に散らして使用することを考えているが、プロの料理人に可能性をここ豊橋で見出していただけたら」とアピールした。
飲食店側は仕入れられる時期や提供できるメニュー案などを個別に質問
プレゼン後は、農家ごとのブースで、飲食店経営者や料理人らが個別に質問。マッチングは机に置かれた箱に飲食店側が名刺を入れることでオファーとなり、受理するかどうかの決定権は農家が持つ。今回は9組が個別商談へ進み、価格やロット数などについて話し合った。
マッチング会後、これまで捨ててきた摘果ミカンの活用を模索して参加したヤマイシ果樹園は「三ヶ日と蒲郡に挟まれた豊橋ではミカンのブランド化はなかなか難しい。飲食店の方々の力を借りて、新しい価値を見つけていきたい」と力を込めた。一方、日本料理「大村屋」は冬のフグ料理と柑橘類の相性の良さに着目しており、「農家さんと知り合える機会がなく、こうしたイベントはありがたい。各農家さんがSNSで発信できる時代だが、こうして実際に会って思いを聞くのは全然違いますね」と話していた。
今後は農家と飲食店がタッグを組み、地元農家とのメニュー開発経験のある料理人によるサポートなどを受けながら、新メニュー開発を進める。新メニューの提供イベントは、11月〜20231月に開催を予定している。
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