熊本・JA菊池の春ニンジンが出荷本番 甘みたっぷり、日量30トン出荷へ2025年5月13日
熊本県内一の出荷量を誇るJA菊池管内の春ニンジンが最盛期を迎えた。冷え込みを乗り越え、甘みののった高品質なニンジンが収穫されている。
収穫作業を進める上田部会長
熊本県のJA菊池管内で、春ニンジンの出荷が本格化している。主な品種は「愛紅」「紅うらら」「翔彩」「TCH-711」などで、出荷先は県内や広島方面が中心。6月中旬まで、日量30トンの出荷が見込まれている。
JA人参部会の上田部会長は、「3月の冷え込みで生育が懸念されたが、適度な降雨と寒暖差のおかげで甘みが増し、良質なニンジンに仕上がった」と話す。現在、父・忠昭さん(79)とともに収穫作業にあたっている。
JA菊池の島田さんは「やや小ぶりな傾向はあるものの、品質は良好。今後も適期収穫を農家に呼びかけていきたい」と述べた。
JA人参部会は、菊陽町と大津町にまたがる34戸の農家で構成され、計64ヘクタールの圃場で栽培。市場のニーズや用途に応じた出荷を行い、日持ちの良さでも評価が高い。サラダやジュースといった加工用途にも適しており、地元の農産物市場でも人気を集めている。
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