G7農相会合 持続可能な農業へ閣僚宣言に「生産性の向上支援」明記 ウクライナ農業再建支援も2023年4月24日
G7農相会合が4月22日と23日、宮崎市で開かれ、食料安全保障の強化を主なテーマに議論が交わされた。採択された閣僚声明には食料システムの強化に向けて、「持続可能な⽣産性の向上を⽀援する政策の促進にコミットする」との文言が盛り込まれ、世界的に食料の供給不安が高まる中、「生産性の向上」を強調した。また、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの農業再建に向けて支援も盛り込まれた。
宮崎市で開かれたG7農相会合(農水省提供)
閣僚声明では、はじめに世界の食料や農業をめぐる状況が大きく変化する中、農業・⾷料システムをより強じんで持続可能なものにする努⼒を緊急に強化する必要があると強調。特に気候変動やロシアのウクライナ侵攻でそうした取り組みの重要性が増していると指摘、国内農業資源の有効活⽤や⾷料貿易の円滑化を進めて世界の⾷料システムを強化する途を追求すべきであるとし、「持続可能な⽣産性の向上を⽀援する政策の促進にコミットする」と打ち出した。
また、ロシアのウクライナ侵攻を強く非難し、ウクライナの農業再建に向けて、農地に埋められた地雷の除去や、ロシア軍によって破壊された倉庫など農業インフラの復旧などを支援することも盛り込まれた。
さらに閣僚声明とともに、各国が持続可能な農業・⾷料システムの達成に向けて取り組みべき行動を示した「宮崎アクション」も採択された。
この中では、温室効果ガスの削減に向けた農業政策の改⾰・⽅向転換や、国内農業資源の持続的な活⽤などによるサプライチェーンの多様化、あらゆる形のイノベーションなどにより農業・食料システムの持続可能性を向上させることなどが盛り込まれた。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(159)-食料・農業・農村基本計画(1)-2025年9月13日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(76)【防除学習帖】第315回2025年9月13日
-
農薬の正しい使い方(49)【今さら聞けない営農情報】第315回2025年9月13日
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日