日本の食文化の魅力発信 米国テキサス州ヒューストンの輸出支援拠点が始動 農水省2023年12月11日
農林水産省が立ち上げた米国輸出支援プラットフォームのヒューストン拠点が、米国中部時間12月5日(日本時間6日)に始動し、現地のキーパーソンが集まって立上げ式が行われた。また、第一弾の取組として現地レストラン関係者などを対象に日本の食材や食文化を紹介するとともに、ホタテ等の日本産水産物や伝統調味料の魅力を発信した。
ヒューストン拠点立上げ式で
米国は、日本産農林水産物・食品の輸出額実績で第3位(2022年)の重要市場。農水省は2022年4月に米国輸出支援プラットフォームを設置し、ロサンゼルスとニューヨークに拠点を置いて活動してきた。一方、同国南部の地域ではさらなる展開の余地が大きく残されており、特に経済規模2.4兆ドルの全米2位の大市場であるテキサス州では、同州の人口の急増も背景に、近年日本食レストラン軒数が顕著に増加しているほか、ラーメンやおにぎりの人気が高まっている。こうした中、現地では更なる日本食市場の拡大とともに、市場拡大を通じ、水産物をはじめとした日本産食品の輸出先の多角化の更なる促進が期待されている。
こうした状況を踏まえ、テキサス州ヒューストンに「農林水産物・食品輸出支援プラットフォーム」の拠点を設立した。米国では2022年4月にロサンゼルスとニューヨークにおいて拠点がはじめて設置され、ヒューストンはこれらに次ぐ3か所目となる。
ヒューストン拠点の初の取組として、毎年全米で開催されているラーメン・居酒屋に特化した米国唯一の専門展示会「RAMEN EXPO/IZAKAYA EXPO USA」(会期12月5日~6日、於:ヒューストンNRGセンター)で、「RAMEN BOOT CAMP in Houston」を開催。同イベントでは、ラーメン業界を牽引する著名日本食料理人等を講師に迎え、現地のレストラン関係者や日本食料理人を対象に、日本のラーメン文化を伝えるとともに調理実演を行った。また、ホタテなど日本産水産物の調理法等を紹介するセミナー等を通じ、日本産水産物や伝統調味料等の魅力を発信。併せて、同展示会の会場では、水産事業者のPRブース設置や来場したバイヤーへの試食サンプル提供、商談支援および販売、調達方法の紹介等のプロモーション支援を行った。
米国輸出支援プラットフォーム・ヒューストン拠点立上げ式を同時開催
RAMEN EXPO/IZAKAYA EXPO USAの開催に合わせ、米国農林水産物・食品輸出支援プラットフォーム・ヒューストン拠点の立上げ式が開かれ、ヒューストン拠点の発足と協議会の設置と当面の活動について発表。現地のキーパーソンである日本食関連事業者が一堂に会し、輸出支援プラットフォームが官民一丸となって取り組んでいくことが確認された。
立上げ式には、笹路農林水産省大臣官房審議官(兼輸出・国際局・新事業・食品産業)、村林在ヒューストン日本国総領事、森下ジェトロ農林水産食品部長、桜内ジェトロ・ヒューストン事務所長のほか、テキサス州内の日本食品関係事業者、日本食普及の親善大使のマリナス・ノーデンボス氏等が出席した。
「RAMEN EXPO/IZAKAYA EXPO USA」会場で試食サンプルを提供
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