24年の耕地面積、前年より2.5万ha減少 農水省2024年10月30日
全国の耕地面積(田畑計)は427万2000haで、前年に比べ2万5000ha(0.6%)減少した。農水省の「作物統計調査」でわかった。
面積は2024年7月15日現在。
田畑別耕地面積の推移(全国)
田の面積は231万9000haで、前年から1万6000ha(0.7%)減少した。農業地域別にみると、東北は3700ha、関東・東山は2000ha、九州は1900ha減少。北海道は800haの減にとどまった。なお、23年の田の面積は233万5000haだったが、主食用米を作付けたのは124万haだった。耕地にしめる水田の面積(水田率)は54.3%で、近年、同水準で推移している。
畑の面積は195万2000haで、前年に比べ1万ha(0.5%)減少した。畑の種類別にみると、普通畑は111万8000haでほとんど減っていない(0.2%減)が、樹園地は24万8600haで1.9%減と減少が目立つ。牧草地は58万5900ha(0.5%減)だった。農業地域別にみると、九州が2000ha、北海道が1800ha、関東・東山が1700haの減だった。
食料・農業・農村基本法は「国は、国内の農業生産に必要な農地の確保及びその有効利用を図るため......必要な施策を講ずる」(第28条)と定めるが、2017年以降、年3万ha規模のかい廃(田畑が他の地目に転換し、作物栽培が困難になること)に歯止めがかかっていない。なお、24年のかい廃は3万5000haだったが、拡張が9630haのため、減少面積は2万5000haとなった。
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