農薬、不適正使用・残留はほぼゼロ 農水省2014年7月23日
農水省は平成24年度の農薬適正使用、農作物の残留農薬についての調査結果を公表した。不適正な農薬の使用は0.39%でほとんどなかった。また、残留基準値を超えた農作物の検体数も、1197検体中2検体だった。
◆適正使用率ほぼ100%
農薬の適正使用調査は、全国の4618戸を対象に行った。農薬の総使用回数は4万5424件で、このうち不適正な使用は、のべ22件(18戸)あった。適正に農薬を使用していた農家は4600戸(99.61%)で、農水省では「例年と同じく、ほぼすべての農家で適正に使用されている」(消費・安全局農産安全管理課)と評価した。
不適正な使用の内訳は、誤った農作物への使用8件、誤った使用量・希釈倍数3件、使用時期の誤り6件、回数の誤り5件だった。
◆飛散に注意
残留農薬調査は、穀物・豆類154、野菜・果実1043の計1197検体を調査した。
このうち、食品衛生法が定める残留農薬基準値を超えたものは、レタス49検体中1、ニラ95検体中1の計2検体だった。この2検体についてさらに詳しく調査したが、残留基準値を超えていたものの、通常摂食する量を摂取しても健康に影響を及ぼす量ではないことがわかった。
残留基準値を超えた原因は、レタスは隣接圃場からの飛散である可能性が高く、ニラについては原因が不明だった。
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