ブラジルに農薬の研究開発拠点を新設 住友化学2015年9月1日
住友化学(株)は、このたびブラジルに、農薬などの研究開発、分析、効力評価などを行う「ラテン・アメリカ・リサーチ・センター」を設立することを決めた。
「ラテン・アメリカ・リサーチ・センター」は、住友化学グループが初めて中南米に設置する研究開発拠点で、同社100%子会社である住友化学ブラジル社が運営する。
同センターは、農薬事業の戦略地域である中南米を対象として、精密で信頼性の高い評価試験を実施し、現地の気候風土や作物特性に最適な薬剤・製品の開発を、加速していく。
また、同社がすでに研究開発拠点を持っている北半球とは逆の季節である南半球に研究開発拠点を置くことで、最適な気候条件の地域を選び、効率的に屋外試験を実施出来る体制を確立していく。
中南米の農薬市場は、近年急速に成長しており、現在、世界市場の約25%を占めている。特にブラジルは、米国を抜いて世界最大の農薬市場となっている。
また同地域には、世界有数の農業国であるアルゼンチンや、大規模なプランテーションを有する中米諸国もあり、新興国の食糧需要増加を背景に、農業生産・農薬市場のさらなる拡大が見込まれている。
住友化学は、中南米での農薬市場開発および販売体制の強化を目的に、一昨年に住友化学ブラジル社の支店をアルゼンチンに新設した。今年8月にはチリで、農薬販売およびポストハーベスト事業会社の統合も行っており、同社は今後も、中南米地域での事業拡大を積極的に進めていく考えだ。
◎新設研究開発拠点および住友化学ブラジル社概要
<研究開発拠点>
○名称:Latin America Research Center(ラテン・アメリカ・リサーチ・センター)
○立地場所:ブラジル・サンパウロ州
○敷地面積:約48ヘクタール(研究棟および試験ほ場を設置予定)
○開所予定:2016年度10月目途
<住友化学ブラジル社>
○社名:Sumitomo Chemical do Brasil Representacoes Limitada(住友化学ブラジル社)
○所在地:ブラジル・サンパウロ州
○設立:1975年6月
○資本金:1205億9000ブラジルレアル(住友化学100%)
○社長:グスタボ・ドス・レイス・バスケス
○事業概要:中南米における農薬、家庭用殺虫剤および飼料添加物等の開発・普及・販売
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