イネいもち病用 有効成分「トルプロカルブ」配合3剤を発売 三井化学アグロ2016年4月4日
三井化学アグロ(株)は、新規有効成分「トルプロカルブ」を配合した水稲用殺菌剤「サンブラス粒剤」、水稲用殺虫殺菌剤「ガッツスター粒剤」、「サントリプル箱粒剤」の3剤の販売を3月18日より開始した。
「トルプロカルブ」は、これまで知られている2種のメラニン合成阻害剤とは異なる酵素を阻害する、新作用機構で感染を阻害し、高い防除効果を示す殺菌剤だ。
浸透移行性に優れており、イネの根から吸収されて効果を発揮する。土壌による効果の変動も受けにくい。
また発生拡大が危惧されている呼吸阻害剤QoIに耐性のあるイネいもち病菌や、既存のメラニン生合性阻害剤MBI-Dに耐性を示すイネいもち病菌にも交差耐性を示さず、高い防除効果を発揮するなどの特長がある。
有効成分「トルプロカルブ」を含む新発売3剤の適用病害虫は次の通り。
○「サンブラス粒剤」:いもち病用防除剤。
○「ガッツスター粒剤」:いもち病、紋枯病、稲こうじ病、ウンカ類、ツマグロヨコバイ防除剤で本田で施用する。
○「サントリプル箱粒剤」:いもち病のほか、もみ枯細菌病、コブノメイガ、ウンカ類、ツマグロヨコバイ、イネドロオイムシ、イネミズゾウムシ、ニカメイチュウ、およびイネツトムシの育苗箱施用防除剤だ。
同社は「トルプロカルブ」剤を、コメの安定生産に貢献する薬剤として育成していく考えだ。なお「サンブラス」「ガッツスター」「サントリプル」は、三井化学アグロ(株)が登録商標を取得している。
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