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新たな水稲用除草剤「サキガケ楽粒(らくりゅう)」の効果は? 購入した生産者に聞く2024年9月30日

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北興化学工業株式会社が開発した水稲用除草剤「サキガケ楽粒(らくりゅう)」。今年から利用している高知県長岡郡本山町の「本山町特産品ブランド化推進協議会」会長の川村隆重さんと協議会メンバーの松葉晶夫さんに話を聞いた。

本山町特産品ブランド化推進協議会 松葉晶夫さん(左)、川村昇平さん(中)、川村隆重さん(右) .jpg本山町特産品ブランド化推進協議会 松葉晶夫さん(左)、川村昇平さん(中)、川村隆重さん(右)

県北にある本山町は豊かな自然に囲まれた中山間地域で、特別栽培米「土佐天空の郷」を栽培している。本山町特産品ブランド化推進協議会会長の川村さんは水稲4・5ha、ショウガ1ha、サトイモ0・5ha、他にサツマイモとヤーコン0・5haを栽培している。特別栽培米「土佐天空の郷」は協議会メンバー35人で32ha栽培しており、川村さんも3haの作付けをしている。

「サキガケ楽粒」との出合いは、松葉さんがJA高知県主催の新しい除草剤の紹介デモ散布に参加したことがきっかけだ。そこで、北興化学工業のサキガケ楽粒を見て驚いた。田んぼに入らず畦畔の1辺からの散布で除草が出来る事と、何よりノビエ防除に効果が高いと聞き、川村さんは4ha、松葉さんは2・5ha分のサキガケ楽粒を購入し使用した。

水稲の作業は忙しく、代かきを5月の連休から開始し、2日後には田植えを順次行う流れとなる。サキガケ楽粒は田植え後1週間から10日後に風上一辺処理した。簡単に散布でき、拡散するのも実感できた。例年困っている雑草はノビエ、ホタルイ、クログワイ、オモダカ。特にノビエの除草には困っており、昨年まで約10年続けて2成分のジャンボ剤を使用していたが、8月の暑い時期に1カ月程かけて田んぼにノビエ抜きに入っていて、しんどかったという。今年はサキガケ楽粒を使用してノビエの発生もなく、除草作業に田んぼに入っていない。川村さんは「抜群に効いた。」と満足そうに話した。

試験で使用したワザアリ楽粒の散布ほ場 左図:(散布14日後) 右図:(散布46日後).jpg

試験で使用したワザアリ楽粒の散布ほ場 左図:(散布14日後) 右図:(散布46日後)

来年以降の楽粒の使用について、「効果が良かったので使用したい。これだけ効果が良いなら協議会のメンバーにも勧めていきたい」と二人は話した。

特別栽培米に取り組むにあたり、成分数に限りがあるため残草対策の中期剤が使えず大変困っていた。このような状況の中で3成分のサキガケ楽粒と出合い、その除草効果を目の当たりにして光明が見えた。北興化学工業から楽粒タイプの2成分「ワザアリ楽粒」の展示ほも設け、こちらもサキガケ楽粒と同様にノビエには抜群に効果があった。「来年はどちらの楽粒を使用するか協議会メンバーと検討したい」と川村さんは笑顔で話した。

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