世界初 静電気技術でうどんこ病菌の農薬耐性を評価 近畿大学2025年4月23日
近畿大学農学部農業生産科学科4年の山内晴斗氏、同4年 山本昭吾氏、同野々村照雄教授らの研究グループは、メロンうどんこ病菌について、静電気技術を用いて市販の農薬に対する耐性を評価し、37種類の農薬のうち、メロンうどんこ病菌は4種類の農薬に対して強い耐性を獲得していることがわかった。この結果から、うどんこ病菌に農薬を噴霧処理し、静電気技術でうどんこ病菌の胞子を回収することで、うどんこ病菌の農薬耐性の評価に利用できることを、世界で初めて明らかにした。この研究成果は、農薬耐性を示すうどんこ病菌の新たな評価法の確立に繋がると期待される。
特定の農薬に耐性を示すメロンうどんこ病菌の菌叢(左)と分生子柄
研究グループは、ウリ科植物に発生するうどんこ病に注目して、病害の防除に関する研究を進めてきた。今回、メロンうどんこ病菌の単一菌叢に37種類の市販の農薬(36種類の化学農薬と1種類の生物農薬)を噴霧した後、静電気技術を用いて胞子を回収し、農薬耐性を獲得しているかについて評価した。
まず、メロンうどんこ病菌の胞子をメロンの葉に接種・感染させた後、7日間培養して菌叢を形成。その後、農薬をメロンうどんこ病菌の菌叢全体に噴霧して3日間培養した後、静電気技術を用いて菌叢から胞子を回収し、顕微鏡下で回収された胞子の数を測定した。その結果、16種類の農薬を噴霧処理した単一菌叢から胞子が回収され、これらの農薬に対して耐性を獲得している可能性が示唆された。
そのうち、4種類の農薬(クレソキシムメチル、フェナリモル、トリフォリン、チオファネートメチル)を噴霧した単一菌叢から回収された胞子は、20%以上の高い発芽率を示したことから、これらの農薬に対して強い耐性を示すことが明らかになった。
次に、農薬を処理したメロンうどんこ病菌の単一菌叢の分生子柄を観察し、形態学的および細胞学的特徴から、異常な形態を示す5つのタイプの分生子柄を明らかにした。一方で、特に、4種類の農薬(クレソキシムメチル、メパニピリム、ミクロブタニル、チオファネートメチル)を噴霧した場合には正常な分生子柄が多く確認された。
農薬耐性を獲得したメロンうどんこ病菌が発芽能力をもつ胞子を放出・飛散させれば、耐性菌の感染拡大が起こるため、静電気技術を用いて農薬処理されたメロンうどんこ病菌の菌叢から胞子を回収することにより、農薬耐性菌を迅速かつ容易に評価できることを、世界で初めて明らかにした。
同研究に関する論文は4月17日、世界的な植物病理学専門誌『Journal of Plant Pathology』に掲載された。
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