農薬:年頭あいさつ2019(農薬)
西本 麗 氏(農薬工業会 会長)2019年1月2日
新年明けましておめでとうございます。昨年は豪雨、台風、地震等の相次ぐ自然災害が発生し、各地で大きな被害が出ており、適切な防除も困難なところもあったと存じます。水稲の作況指数は、全国平均98と「やや不良」となりました。特に北海道では水稲以外でも畑作物の小豆も減収が見込まれています。農薬総出荷額は果樹及び野菜畑作分野が減少しましたが、その他使用分野の除草剤の伸びにより前年比100.1%となりました。
持続可能な社会に貢献
農業行政では、昨年12月1日に農薬取締法の一部を改正する法律が施行され、再評価制度による農薬評価が2021年から始まることとなりました。また、登録時の農薬使用者及び陸生も含めた動植物に対する影響評価の充実等は2020年4月1日に施行されます。農薬工業会といたしましては、農薬の一層の安全性を確保することを前提に、農家にとって防除に有効な農薬が適切に提供されるように、関係府省と引き続き意見交換を進めていく所存です。
農薬工業会は、安定的かつ持続的な食料供給を支えるための生産資材として農薬の果たす役割はますます大きくなると考えています。当会は「JCPA VISION 2025」活動として、「食料生産の重要性と農薬の役割」の情報発信により、消費者をはじめとする関係者と的確なコミュニケーションを図り、信頼関係を構築し、『安全の先にある安心』を獲得することを目指しています。2015年度から開始した、会員各社内及びその周辺(MKP23活動)、農業者・流通関係者(農薬ナビゲーター活動)、そしてアカデミアの3方向を対象とした情報発信活動では、裾野を広げた情報提供に注力しております。
本年の干支は己亥(つちのとい)で、「成長して形が整い、次の段階を目指すために充実させる年」と言われています。「持続可能な開発目標(SDGs)」も踏まえて、当会のビジョン活動を着実に実行することで、持続可能な社会への貢献に努める所存です。
本年が皆様にとり、より良い年となりますことを祈念いたします。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(166)食料・農業・農村基本計画(8)農業の技術進歩が鈍化2025年11月1日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(83)テトラゾリルオキシム【防除学習帖】第322回2025年11月1日 -
農薬の正しい使い方(56)細菌病の防除タイミング【今さら聞けない営農情報】第322回2025年11月1日 -
酪農危機の打破に挑む 酪農家存続なくして酪農協なし 【広島県酪農協レポート・1】2025年10月31日 -
国産飼料でコスト削減 TMRと耕畜連携で 【広島県酪農協レポート・2】2025年10月31日 -
【北海道酪肉近大詰め】440万トンも基盤維持に課題、道東で相次ぐ工場増設2025年10月31日 -
米の1等比率は77.0% 9月30日現在2025年10月31日 -
2025肥料年度春肥 高度化成は4.3%値上げ2025年10月31日 -
クマ対策で機動隊派遣 自治体への財政支援など政府に申し入れ 自民PT2025年10月31日 -
(459)断食:修行から管理とビジネスへ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月31日 -
石川佳純が国産食材使用の手作り弁当を披露 ランチ会で全農職員と交流2025年10月31日 -
秋の果実王 旬の柿を堪能 福岡県産「太秋・富有柿フェア」開催 JA全農2025年10月31日 -
「和歌山県産みかんフェア」全農直営飲食店舗で開催 JA全農2025年10月31日 -
カゴメ、旭化成とコラボ「秋はスープで野菜をとろう!Xキャンペーン」実施 JA全農2025年10月31日 -
食べて知って東北応援「東北六県絆米セット」プレゼント JAタウン2025年10月31日 -
11月28、29日に農機フェアを開催 実演・特価品販売コーナーを新設 JAグループ岡山2025年10月31日 -
組合員・利用者に安心と満足の提供を 共済事務インストラクター全国交流集会を開催 JA共済連2025年10月31日 -
JA全農と共同開発 オリジナル製菓・製パン用米粉「笑みたわわ」新発売 富澤商店2025年10月31日 -
【スマート農業の風】(20)GAP管理や農家の出荷管理も絡めて活用2025年10月31日 -
農業経営効率化へ 青果市況情報アプリ「YAOYASAN」に分析機能追加 住友化学2025年10月31日


































